ローマ・カトリック教会ウォルシンガムの聖母属人裁治区のキース・ニュートン座下が「属人裁治区は期待されていたほど受け入れられていない」(2014年4月)

 属人裁治区(Personal Ordinariate : オルディナリアートゥス・ペルソナーリス : Ordinariatus Personalis)とは、2011年にローマ教皇ベネディクト16世の下に成立した、最近の英国国教会(聖公会)の変化に反対し、離脱してローマ・カトリック教会傘下に入りながらも、自分たちの伝統を維持することを選んだ人々のための制度です。特殊な教区のようなものとして認識されていることが多いようです。

※「オプス・デイ」の「属人区」とは関係ありません。

 現在、三つの属人裁治区が成立していますが、その一つでイングランドとウェールズを統轄する「ウォルシンガムの聖母属人裁治区」(Personal Ordinariate of Our Lady of Walsingham)の裁治権者キース・ニュートン座下(The Right Reverend Monsignor Keith Newton)が、「属人裁治区は期待されていたほど受け入れられていない」と認めています。

 

記事:
 (英語)Leader of Anglican ordinariate admits interest has waned : News Headlines – Catholic Culture
 (英語)Ordinariate leader says growth is too slow

ブルガリア総主教ネオフィット聖下が、ブルガリア駐箚のトルコ大使と会見(2014年4月)

 2014年4月7日、ブルガリア正教会の首座/ブルガリア総主教ネオフィット聖下(ネオフィト総主教:His Holiness Patriarch Neophyte of Bulgaria:Neofit)が、ブルガリア共和国駐箚トルコ共和国特命全権大使スレイマン・ゴクシェ閣下(HE Mr Süleyman Gökçe)と会見しました。大使側の要請によるものとされています。

 ブルガリア・トルコの二国間関係などについて意見交換がなされた模様です。

 

記事:
 (ブルガリア語:ブルガリア正教会公式サイト)Светейшият патриарх Неофит прие посланика на Р Турция в България

 

キリスト教/ロシア正教会/至福者 聖ルカ(シンフェロポリ・クリミア大主教)に関連する日にクリミア独立とロシア編入(2014年3月)

 ウクライナでのクリミアの騒動ですが、当初3月30日に予定されていた住民投票が3月16日に早められました。
 翌3月17日に、クリミア自治共和国は独立を宣言し(クリミア共和国)、ロシア連邦への編入要請を決議、同日ロシア連邦はこれを承認します。

 インテルファクス通信【インターファックス通信】によりますと、この日には宗教的意義があったようです。

 

 (英語)Interfax-Religion – Crimea became a part of Russia on the day of peninsula’s heavenly protector

 

 ロシア正教会でシンフェロポリ・クリミア大主教(Archbishop of Simferopol and Crimea)を務め、列聖され、クリミアの守護聖人となっている聖ルカSaint Luka)という人物がいます(称号はおそらく「至福者」)。

 1995年11月に、ロシア正教会モスクワ総主教庁系のウクライナ正教会がこの人の列聖を発表。
 墓地にあったこの人の遺体を掘り返したのが1996年の3月17日
 この時、4万人が参列し、遺体からは芳しい香りが漂っていたとされており(なにやら「カラマーゾフの兄弟」を思い出しますが)、そして心臓は腐敗していなかったそうです。この時参列した人たちがクリミアに今もたくさんいるはずです。
 その後、遺体は3月20日にクリミアの「至聖三者大聖堂」(現在は修道院??)に移された模様。
 3月25日にロシア正教会モスクワ総主教庁よにって正式に列聖されています。

 

 この日付にあわせてきたのは、聖ルカと関連して印象付けることで、東方正教会の信仰の厚い地域からの支持を獲得しようとしたのではないかと思われます。

※とはいえ、20日や25日でなくてなぜ17日なのかはよくわかりませんが……。「芳しい香り」が重要なんでしょうか。

 

キリスト教/ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)首座代行オヌフリー座下は、ウクライナ国内の正教会系集団融和の対話に懐疑的(2014年2月)

 キリスト教/東方正教会/ウクライナ正教会モスクワ総主教庁系の首座代行に選出されたチェルニウツィー・ブコヴィナ府主教オヌフリー座下(His Beatitude Metropolitan OnufryOnufriy】 of Chernovtsy and Bukovina)ですが、同じ正教会系統の教会集団でありながら分離している、ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】およびウクライナ独立正教会【UAOC】との対話について、現在のウクライナの社会情勢をふまえて懐疑的な見方を示しています。

 

記事:
 (英語)Interfax-Religion – Locum tenens of the Kievan See is skeptic about prospects of the dialogue with schismatics in the “time of trouble”

 

キリスト教/ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)のキエフ・全ウクライナ府主教代行【首座代行】が選出される(2014年2月)

 キリスト教/東方正教会/ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)の首座/キエフ・全ウクライナ府主教ボロジミル座下(ヴォロディーミル府主教 : ウラジーミル府主教 : His Beatitude Metropolitan VolodymyrVladimir】 of Kiev and All Ukraine)が健康上の問題(入院?)により首座としての責務が果たせないという状況により、2014年2月24日、主教会議にてチェルニウツィー・ブコヴィナ府主教オヌフリー座下(His Beatitude Metropolitan OnufryOnufriy】 of Chernovtsy and Bukovina)がキエフ・全ウクライナ府主教代行(Locum Tenens of the Kievan Metropolitan Chair)に選出されました。

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【全ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)は、首座代行となったオヌフリー府主教座下と電話で会談した模様。

 

記事:
 (英語:ロシア正教会渉外局公式サイト)His Holiness Patriarch Kirill of Moscow and All Russia holds a telephone conversation with Metropolitan Onufry, Locum Tenens of the Kievan Metropolitan Chair : Department for External Church Relations of the Russian Orthodox Church
 (英語)UOC-MP Elects Locum Tenens for Kyivan Metropolitan Chair
 (ロシア語:ロシア正教会公式サイト)Состоялся телефонный разговор Святейшего Патриарха Московского и всея Руси Кирилла с местоблюстителем Киевской митрополичьей кафедры митрополитом Онуфрием / Новости / Патриархия.ru
 (ベラルーシ正教会公式サイト)Митрополит Черновицкий и Буковинский Онуфрий избран местоблюстителем Киевской Митрополичьей кафедры | Официальный портал Белорусской Православной Церкви
 (英語:モルドバ正教会)Orthodox Curch of Moldova – Metropolis of Chişinău and all Moldova
 (英語:経歴に関する記述あり)Metropolitan Onufry of Chernovtsy and Bukovina elected Locum Tenens of Metropolitanate of Kiev / OrthoChristian.Com
 (英語)Interfax-Religion – Moscow Patriarchate welcomes Metropolitan Onufry’s election as head of Metropolitan Diocese in Kiev