キリスト教/ラテン・エルサレム総大司教ピエールバッティスタ・ピッツァバッラ座下が、キプロスにおける総大司教代理にブルーノ・ヴァッリアーノ神父を叙任(2022年12月)

 2022年12月7日、キリスト教/ローマ・カトリック教会/ラテン典礼エルサレム総大司教ピエールバッティスタ・ピッツァバッラ座下(His Beatitude Patriarch Pierbattista Pizzaballa, O.F.M., Latin Patriarch of Jerusalem)は、キプロスにおける総大司教代理に新たにブルーノ・ヴァッリアーノ神父(Father Bruno Varriano, OFM)を叙任しました。

 

 (英語:ラテン・エルサレム総大司教庁 公式サイト)Celebrating the inauguration of the new Vicariate in Cyprus

Latin Patriarchate of Jerusalem(ラテン・エルサレム総大司教庁):
Inauguration of the new Vicariate in Cyprus – YouTube

キリスト教/東インド諸島総大司教フィリペ・ネリ・フェラン枢機卿座下が、インド駐箚ローマ教皇大使を出迎える(2022年12月)

 キリスト教/ローマ・カトリック教会/東インド諸島総大司教/ゴア・ダマン大司教フィリペ・ネリ・アントニオ・セバスティアン・ド・ロザリオ・フェラン枢機卿座下(His Eminence Filipe Neri António Sebastião do Rosário Cardinal Ferrão, Archbishop of Goa and Daman, Patriarch of East Indies)が、インド駐箚ローマ教皇大使レオポルド・ギレッリ大司教座下(カプレアエ名義大司教 : His Excellency Archbishop Leopoldo Girelli, Apostolic Nuncio to India, Titular Archbishop of Capreae)を空港で出迎えたようです。

 

 (英語:ゴア大司教区 公式ウェブサイト)Welcome to the Apostolic Nuncio Leopoldo Girelli in the Archdiocese of Goa – Goa DCSCM

書籍形式PDFファイル(2022年11月 アラビア語・一部英語):キリスト教/コプト正教会首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下のスピーチを集めたもの。掲載写真のうちキリスト教指導者では、ローマ教皇フランシスコ聖下、ロシア正教会モスクワ総主教庁キリル聖下、エチオピア総主教“アブネ”・マティアス1世聖下、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教アントニー座下を重要視か

 キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会の首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下(His Holiness Pope Tawadros II of Alexandria)のスピーチ内容を集めた書籍形式の PDF ファイル「Their words to the end of the World」(アラビア語・一部英語)が公開されています。

 

 (英語版サイト)"Their words to the end of the World" .. An Online Book for H.H. Pope Tawadros II – Coptic Orthodox Church
※↑のページから PDF をダウンロードできます。

 

 掲載文章の中に写真が織り交ぜられているのですが、キリスト教指導者の他に、イスラム教指導者や世俗の要人などの写真も当然あります。
 キリスト教指導者で、コプト正教会以外、かつ集団で並んでいるわけではなく、二人で写っている写真が掲載されている方に限定すると、

  • (顔写真を並べたもの)ローマ・カトリック教会/ローマ名誉教皇ベネディクト16世聖下(His Holiness Benedict XVI, Pope Emeritus)
  • ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis
  • (故)オリエント正教会/シリア正教会首座/第122代アンティオキア・東方全土総主教“モラン”・“モル”・“イグナティウス”・ザッカー1世イワス聖下(His Holiness Moran Mor Ignatius Zakka I Iwas, the Patriarch of Antioch and All the East, The Supreme Head of the Universal Syriac Orthodox Church)
  • 東方正教会/ロシア正教会首座/モスクワ・ロシア全土【ルーシ全土】総主教キリル聖下(キリール総主教キリイル総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)
  • オリエント正教会/エチオピア正教会首座/エチオピア総主教・カトリコス“アブネ”・マティアス1世聖下(His Holiness Abune Mathias I, Patriarch and Catholicos of Ethiopia)
  • クリストフ・シェーンボルン枢機卿座下(His Eminence Christoph Cardinal Schönborn, O.P., Archbishop of Vienna)>
  • 東方正教会/ギリシャ正教会首座/アテネ・ギリシャ全土大主教イエロニモス2世座下(His Beatitude Hieronymos II, Archbishop of Athens and All Greece and Primate of the Autocephalous Orthodox Church of Greece)
  • (二人ではありませんが)オリエント正教会/シリア正教会首座/アンティオキア・東方全土総主教“モラン”・“モル”・“イグナティウス”・アフレム2世聖下(His Holiness Moran Mor Ignatius Aphrem II, the Patriarch of Antioch and All the East, the Supreme Head of the Universal Syriac Orthodox Church)とオリエント正教会/アルメニア使徒教会(アルメニア正教会)キリキア・カトリコスアラム1世聖下(His Holiness Aram I, Catholicos of the Great House of Cilicia【Catholicos of the Holy See of Cilicia】)
  • ↑の“イグナティウス”・アフレム2世と二人の写真
  • 東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Anthony of Volokolamsk, Chairman of the Department for External Church Relations of the Moscow Patriarchate)

※なお、周囲に人はいますが、ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会【マロン派】のアンティオキア・全レバント総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下(His Beatitude and Eminence Moran Mor Béchara Boutros Cardinal Raï, O.M.M. , Patriarch of Antioch【Antiochia】 and the Whole Levant (Maronite))との写真もあります。

 訪問国の都合上ウィーン大司教とアテネ大主教は当然程度の扱い。
 また、シリア正教会とアルメニア使徒教会キリキア・カトリコス庁は同じオリエント正教会で近場=準・身内=重要なのは前提のようなものです。

 残りの方々のうち、フランシスコ教皇の取り扱いが一番多いです。
 続いて、エチオピア総主教、モスクワ総主教、ヴォロコラムスク府主教。
 カトリックに、ロシア正教会、エチオピア正教会、と、この辺りは当然のことでしょうか。

 エチオピア正教会は同じオリエント正教会で、コプト正教会側から20世紀に独立正教会と認められたとはいえ、信徒数はエチオピア正教会の方が多く、またエルサレムのスルタン修道院の件では争いも続いています。なかなか身内と言い切れない、そのような状況もあります。
 三者会合による声明からすると、シリア正教会およびアルメニア使徒教会キリキア・カトリコス庁はこの件においてコプト正教会側を支持しているようなので、この二教会のほうが立場が近い。
 また、オリエント正教会と東方正教会全体の会合はもう止まって終わったようなものですが、コプト正教会とシリア正教会はそれぞれロシア正教会と神学的対話を続けています。その観点からは、コプト正教会と一番近い立場にいる教会はシリア正教会となるでしょう。

 それにしても、アラビア語部分の最後が、ロシア正教会のアントニー府主教の来訪、ロシア正教会側からのメダルの授与、となっているのは示唆的ではあります。
 というか、率直に言って、驚きました。

関連:
 キリスト教/コプト正教会首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下が、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教アントニー座下と会見(2022年11月)
 キリスト教/東方正教会シスマ2022:アレクサンドリア総主教セオドロス2世聖下が、モスクワ総主教キリル聖下の名を礼拝で挙げることを停止(2022年11月)ロシア側からは2019年に停止済み。相互に関係停止へ

 

 なお、 PDF の 89 ページは、タワドロス教皇の日本訪問時のものとなっています。

関連:
 キリスト教/コプト正教会首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下の来日、日本国外相 河野太郎 閣下と会見(2017年8月)

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、キリスト教/東インド諸島総大司教フィリペ・ネリ・フェラン座下を枢機卿に叙任(2022年8月27日)

 2022年8月27日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、東インド諸島総大司教/ゴア・ダマン大司教フィリペ・ネリ・アントニオ・セバスティアン・ド・ロザリオ・フェラン座下(Filipe Neri António Sebastião do Rosário Ferrão, Archbishop of Goa and Daman, Patriarch of East Indies)を枢機卿に昇叙しました。

 ゴア大司教区・つまり(確認してませんが)東インド総大司教としても初めての枢機卿ということになるようです。
 なお、カトリックの総大司教は、通常、個人としても総大司教の階位を持ちますが、東インド諸島総大司教はそのあたりが不明で、名誉職の総大司教のためか、同座下はこれまでは大司教と一般的に表記されており、個人として総大司教としているケースを見た記憶がありません。しかし、枢機卿昇叙を受けた人物は個人としては総大司教よりは上になるので、これで座下に関しては、総大司教なのか大司教なのか気にする必要がなくなりました。

 

 (英語:ゴア大司教区 公式ウェブサイト)Archdiocese of Goa gets its First Cardinal in 465 Years – Goa DCSCM

 

Prudent Media Goa:
GOA GETS 1ST CARDINAL AFTER 465 YEARS: HIS EMINENCE, FILIPE NERI CARDINAL FERRAO – YouTube

 

CCR TV:
Goa Welcomes Filipe Neri Cardinal Ferrao – YouTube

 

Goa Diocesan Centre For Social Communication Media:
Congratulatory speech to Filipe Neri Cardinal Ferrao by Fr. Amandio Valadares – YouTube

訃報(2022年7月1日):キリスト教/ゴア・ダマン名誉大司教ラウル・ニコラウ・ゴンサルヴェス座下が帰天(1927~2022)先代の東インド諸島総大司教

 2022年7月1日、キリスト教/ローマ・カトリック教会/インドのゴア・ダマン名誉大司教ラウル・ニコラウ・ゴンサルヴェス座下(Patriarch Raul Nicolau Gonsalves, Archbishop Emeritus of Goa and Daman, Patriarch Emeritus of East Indies)が帰天したようです。
 1927年6月15日生まれの95歳。

 先代の東インド諸島総大司教です。
 カトリックの総大司教(Patriarch : ペイトリアーク)は、階位の上でも総大司教になるのが一般的ですが(個々人として、司教→大司教→総大司教→枢機卿)、この東インド諸島総大司教は、個人としては大司教どまりになっているような書かれかたをしている人物も多く、そのあたりはよくわかりません。

 

 (英語:ゴア大司教区 公式ウェブサイト)Archdiocese bids farewell to its great Pastor Archbishop Emeritus Raul Gonsalves – Goa DCSCM
 (英語:ゴア大司教区 公式ウェブサイト)Report on the Funeral Service of Archbishop Raul Nicolau Gonsalves – Goa DCSCM

 

Goa Diocesan Centre For Social Communication Media:
Message on the sad demise of Archbishop Emeritus Raul Gonsalves – YouTube

 

Goa Diocesan Centre For Social Communication Media:
Live Funeral Service of Archbishop Emeritus Raul Nicolau Gonsalves, 4th July,4pm,Se Catedral,Old Goa – YouTube