キリスト教/ブルガリア東方典礼カトリック教会の司教にペトコ・ヴァロフ司祭が叙任される(2024年4月)

 2024年4月8日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下は、東方典礼カトリック教会/ブルガリア東方典礼カトリック教会/聖ヨハネ23世ブルガリア東方典礼教区司教クリスト・プロイコフ司教座下(Bishop Christo Proykov, Bishop of the Eparchy of Saint John XXIII for Catholic faithful of Byzantine rite in Bulgaria)の辞任を承認、新たな司教にペトコ・ヴァロフ司祭(Father Petko Valov)を叙任しました(叙階はまだ)。

 同教区(東方典礼教区)は、ブルガリア東方典礼カトリック教会の唯一の教区です。
※正式名称がよくわかりませんが、ローマ教皇聖座の告知ページの名前にしておきます。

 クリスト・プロイコフ司教は、 2021年3月 にフランシスコ教皇に辞意を伝えていたようですが、後任の決定とともに受理されたようです。

 

 (英語:ローマ教皇聖座 公式ウェブサイト)Resignations and Appointments, 08.04.2024

The Holy Father has accepted the resignation from the pastoral care of the eparchy of Saint John XXIII for Catholic faithful of Byzantine rite in Bulgaria presented by Bishop Christo Proykov.

The Holy Father has appointed the Reverend Petko Valov, of the clergy of the eparchy of Saint John XXIII for Catholic faithful of Byzantine rite in Bulgaria, until now parish priest of Dormitio Virginis in Novo Delchevo and eparchial chancellor as bishop of the same eparchy.

 (ブルガリア語:ブルガリ東方典礼カトリック教会 聖ヨハネ23世ブルガリア東方典礼教区 公式ウェブサイト)Католическа Апостолическа Екзархия София – ОТЕЦ ПЕТКО ВЪЛОВ Е НОВИЯТ ЕПИСКОП ЗА КАТОЛИЦИТЕ ОТ ИЗТОЧЕН ОБРЕД В БЪЛГАРИЯ

 (英語)Pope appoints new head of Roman Catholic church in Bulgaria – The Sofia Globe

The Sofia Globe – https://sofiaglobe.com/2024/04/08/pope-ap… | Facebook

インタビュー動画(イタリア語):キリスト教/ブルガリア東方典礼カトリック教会ソフィア東方典礼使徒座代理クリスト・プロイコフ司教座下へのインタビュー映像(2018年10月)

 「世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会(テーマ:若者、信仰そして召命の識別)」のためにバチカン訪問中の、キリスト教/東方典礼カトリック教会/ブルガリア東方典礼カトリック教会ソフィア東方典礼使徒座代理クリスト・プロイコフ司教座下(Bishop Christo Proykov, Apostolic Exarch of Sofia, Titular Bishop of Briula)のインタビュー動画です。

※現在、ブルガリア東方典礼カトリック教会唯一の司教です。

 

Vatican News – Italiano:
Sinodo giovani 2018 Intervista a Mons. Proykov – YouTube

 

キリスト教/ブルガリア正教会聖シノドが、同国の宗教関連の法の改定に反対する意見の提出と声明の公開(2018年10月)成立するとブルガリア正教会とイスラム教スンナ派以外は全部つぶれるという観測も

 ブルガリア共和国の議会で、宗教関連の法の改定の検討が進められていますが、キリスト教/東方正教会のブルガリア正教会総主教庁は、これに反対する意見書を議会に提出し、またそれとは別に声明を公開しています。
 国家への宗教への介入に反対する立場から、一言でいうとロクなことにならないからやめてくれという内容のようです(また代替シノドのようなものが分離しても困ると)。
 とはいえ政府側は、最近になってブルガリア正教会への資金援助を強化しており、これに「法案に賛成しなさい」という意図があるのは間違いないでしょう。

 今回の改定案は、詳細(つまりなぜこんなものが出てきたのかということとその細かな内容と問題点)はわからないのですが(外国のことはだいたいそうですが)、テロ活動の阻止と外国による内政干渉を防止するという名目から、宗教団体の活動資金の詳細なチェックや、特に少数宗派の役員(?)は外国人との面会に条件が設けられるというような内容が含まれているようです。

 報道などによれば、ブルガリア正教会とイスラム教のスンナ派以外の第三宗派以降はそれぞれ全人口の1%に満たないという状況です。
 同国内のローマ・カトリック教会の聖職者らの活動は他国からの資金頼みが現状らしく、その資金を絶たれるとブルガリアではローマ・カトリック教会(ブルガリア東方典礼カトリック教会を含む)は消滅するのではないかともいわれています。

 欧州連合やその関連司法機関に訴えるという意見を表明している人もおり、どう落ち着くかわからない状況です。

 

 (ブルガリア語:ブルガリア正教会総主教庁公式サイト)Изявление на Св. Синод на БПЦ-БП по повод внесените законопроекти за изменение и допълнение на Закона за вероизповеданията
 (ブルガリア語:ブルガリア正教会総主教庁公式サイト)С Т А Н О В И Щ Е на Св. Синод относно законопроекти за изменение и допълнение на Закона за вероизповеданията – II част
 (ブルガリア語:ブルガリア正教会総主教庁公式サイト)С Т А Н О В И Щ Е на Св. Синод относно законопроекти за изменение и допълнение на Закона за вероизповеданията – I част

 

関連:
 キリスト教/ブルガリア正教会聖シノドが、ブルガリア首相ボイコ・ボリソフ閣下らと会見(2018年10月)