キリスト教/クレタ正教会のキドニア府主教アシナゴラス座下が、司祭に殴打される(2024年4月)トルコの聖堂で

 2024年4月1日、キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープルの管轄権下で自治的な権限を行使しているクレタ正教会のキドニア府主教アシナゴラス座下(His Eminence Metropolitan Athenagoras of Kydonia)が、トルコ共和国イスタンブールの聖堂で、コンスタンティノープルのクリソンソス掌院(Archimandrite Chrysanthos)に殴打されるという事件があったようです。

 二人の間にはこれまで意見の相違があり、この日も掌院が礼拝を午後三時に開始するように提案したものの、府主教が午後四時を提案。午後四時に現れた府主教が掌院に「あなたは不要なので立ち去ってよい」と発言し、事件につながったということです。
 なお、殴打後の言い争いがトルコ語でおこなわれたようで、ギリシャ語でないことに個人的には興味がわきました。

 掌院はトルコの警察によって行方を捜索されており、府主教は掌院を告訴した模様。

 

 (ギリシャ語)Κληρικός ξυλοκόπησε τον Μητροπολίτη Κυδωνιών

 (英語)Priest attacks Crete bishop in church in Turkey / OrthoChristian.Com

 

追記:
 府主教が声明を発表したとのことです:
 (英語)What Metropolitan of Kydonia stated regarding incident involving Archimandrite in Constantinople | Orthodox Times (en)

XユーザーのOrthodox Timesさん: 「Metropolitan Athenagoras of Kydonia has issued a statement to clarify the incident that occurred on April 3 at the Church of the Holy Archangels of the Megalo Revma in Constantinople #orthodox_times https://t.co/PmSstnwCtv」 / X

着座式(2022年2月5日):キリスト教/クレタ正教会首座のクレタ大主教エウゲニオス2世座下の着座式

 2022年2月5日、キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープルの管轄権下で自治的な権限を持つクレタ正教会の首座/クレタ大主教エウゲニオス2世座下(His Eminence Archbishop Eugenios II of Crete)の着座式がおこなわれました。

 2021年12月に前任のイリネオス座下が解任され、その後にエウゲニオス2世座下が選出(2022年1月11日?)されていました。

 

 (英語)The enthronement of the new Archbishop of Crete (VIDEO) | Orthodox Times (en)

 

neakriti.gr:
H ενθρόνιση του νέου Αρχιεπισκόπου Κρήτης | Ζωντανή ροή neakriti.gr – YouTube

キリスト教/クレタ正教会首座のクレタ大主教イリネオス座下が解任される(2021年12月)

 2021年12月2日、キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープルの管轄権下で自治的な権限を持つクレタ正教会の首座/クレタ大主教イリネオス座下(His Eminence Archbishop Irinaios of Crete)が、健康問題を理由に解任されたようです。

 

 (英語)Archbishop of Crete officially retired by Holy Synod of Constantinople / OrthoChristian.Com

 

続報:
 着座式(2022年2月5日):キリスト教/クレタ正教会首座のクレタ大主教エウゲニオス2世座下の着座式

キリスト教/クレタ大主教イリネオス座下が呼吸不全で ICU へ(2020年9月)

 キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープルの管轄権下で自治的な権限を持つクレタ正教会の首座/クレタ大主教イリネオス座下(His Eminence Archbishop Irinaios of Crete)が入院、呼吸不全で入院とのことです。
 念のためのようですが、 ICU に移った模様。
追記:
 挿管がおこなわれているようです。
 新型コロナウイルス感染症の検査は陰性だとのこと。

 イリネオス大主教は87歳です。

 

 (英語)Archbishop Eirinaios of Crete was moved to Intensive Care Unit – Orthodox Times
 (英語)Concern over Archbishop of Crete continues – He remains intubated in ICU – Orthodox Times
 (英語)Physicians are cautiously optimistic as regards Archbishop of Crete’s health – Orthodox Times

 (英語)Archbishop Irineos of Crete in ICU with acute respiratory failure / OrthoChristian.Com

 

Orthodox TimesさんはTwitterを使っています 「Archbishop Eirinaios of Crete was admitted to the General University Hospital of Heraklion today at noon #orthodox_times https://t.co/eq1JnQhcgu」 / Twitter

 

Orthodox Times – Archbishop Eirinaios of Crete was… | Facebook

 

キリスト教/コンスタンティノープルの三人の司祭が、コンスタンティノープルを離脱して在外ロシア正教会【ROCOR】に移ったとの情報(2019年7月)

 ロシア系の正教会メディア ORTHODOX CHRISTIANITY (OrthoChristian.Com) によりますと、キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープル系の司祭三人が、コンスタンティノープルを離脱して、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の管轄権下で自治的に活動する在外ロシア正教会【ROCOR】に移ったという情報が出ているそうです。

 

 (英語)3 Greek priests leave Constantinople for ROCOR / OrthoChristian.Com

 

 三人のそれぞれの所属(前の所属)は、コンスタンティノープル系の「アメリカ大主教区」「ティアテイラ・グレートブリテン大主教区」、それに(クレタからアメリカに移ったというので)おそらく「クレタ正教会」ではないかと思います。

 このうち一人は、具体的にどこに落ち着くのかの情報が錯綜しているようです。
 また、クレタの人物は、英語が話せないとのことで、旅行ならともかくあっさりと永住できるのかという疑問も浮かびます。

 

 三人のうち一人の行動については、もともとからコンスタンティノープルのエキュメニズムと世俗化(平たく言えば西側諸国とローマへの屈服)に反発していたことがあるようです。西側諸国に反発していてもアメリカで宗教活動をしなければならないという現実がなんともいえないところではありますが。

 また、三人が移った先が、ロシア正教会モスクワ総主教庁ではなく、ロシア正教会の管轄権下で自治的に活動している在外ロシア正教会【ROCOR】というのは、おそらく ROCOR が現在教会法上合法な教会に含まれる教会の中でもっとも保守的(というかなんと表現すればいいかよくわかりませんが)で、かつ反コンスタンティノープルが明確であるからではないかと思います。