着座式(2020年1月11日):キリスト教/アルメニア使徒教会の第85代コンスタンティノープル総主教サハク・マシャリャン座下の着座式がおこなわれる。東方正教会/コンスタンティノープルの全地総主教バルソロメオス聖下らも参列

 2020年1月11日、昨年【2019年】12月に選出されたキリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会の第85代コンスタンティノープル総主教サハク・マシャリャン主教座下(His Beatitude Bishop Sahak Mashalian)の着座式がおこなわれました。

※サハク・マシャリャン座下を、サハク2世マシャリャンと表記しているケースがすでにあります。

※アルメニア使徒教会のコンスタンティノープル総主教とエルサレム総主教は、個人として大主教の称号を用い続けます。マシャリャン座下は主教ですが大主教に昇叙となるのかは不明で、もしかしたら主教のままかもしれません。

 着座式には、アルメニア使徒教会の、聖エチミアジン母座、キリキア・カトリコス庁、エルサレム総主教庁からも代表団が参列したようです。

 

 (英語)Bishop Sahak Mashalian enthroned as Armenian Patriarch of Constantinople – Public Radio of Armenia
 (英語)Bishop Sahak Mashalian Enthroned as Armenian Patriarch of Constantinople • MassisPost
 (英語)Armenian Patriarch of Constantinople Enthroned – The Armenian Mirror-Spectator

 

AGOS – Türkiye Ermenileri 85. Patriği II. Sahak (Maşalyan)…

 

AGOS – Türkiye Ermenileri 85. Patriği II. Sahak'ın…

※2:00前後にキリスト教/東方正教会/コンスタンティノープル=新ローマ大主教・全地総主教バルソロメオス聖下(バーソロミュー1世世界総主教バルトロマイ1世ヴァルソロメオス1世 : His All-Holiness Bartholomew, Archbishop of Constantinople-New Rome and Ecumenical Patriarch)の姿が:
バルソロメオス総主教

 

追加:

 東方正教会側の記事を見つけたのでリンクしておきます。

 (英語)Ecumenical Patriarch at enthronement of Armenian Patriarch in Constantinople – Orthodox Times
 トロント府主教/カナダにおける総主教代理ソティリオス大主教座下(His Eminence Metropolitan Archbishop Sotirios of Toronto, Exarch of the Patriarchate of Constantinople of Canada)がバルソロメオス総主教に同行していた模様。

 

キリスト教/アルメニア使徒教会の第85代コンスタンティノープル総主教にサハク・マシャリャン主教座下が選出された模様(2019年12月)

 キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会の第85代コンスタンティノープル総主教にサハク・マシャリャン主教座下(His Beatitude Bishop Sahak Mashalian)が選出された模様です。

※同総主教座は、アルメニア使徒教会のうち、アルメニア共和国本国を本拠地とする聖エチミアジン母座の管轄権に属し(要するに同総主教がアルメニア使徒教会のトップというわけではありません)、「イスタンブール総主教」あるいは「トルコ総主教」とする表記もあります。

 第84代コンスタンティノープル総主教メスロブ2世ムタヒャン大主教座下(His Beatitude Archbishop Mesrob II Mutafyan, Armenian Patriarch of Constantinople : メスロプ2世ムタフィアン総主教)の永眠に伴い長らく空位となっていましたが、今回、ようやく選出が終わりました。
 同主教座下とアラム・アテシャン大主教座下(His Eminence Archbishop Aram Ateşyan)の二人が候補者となっていたようですが、119票中102票(または103票)という圧倒的票差により、前者が総主教に選出されたようです。

 

Armenian Church(アルメニア使徒教会 聖エチミアジン母座 公式チャンネル):
Bishop Sahak Mashalian Elected Elected as the Armenian Patriarch of Constantinople – YouTube

 全アルメニア人のカトリコス・最高総主教ガレギン2世聖下(His Holiness Karekin IIGaregin II】, Supreme Patriarch and Catholicos of All Armenians)より祝福/
 (英語:アルメニア使徒教会 聖エチミアジン母座 公式サイト)The Armenian Church – Mother See of Holy Etchmiadzin | Catholicos of All Armenians Congratulated Newly Appointed Armenian Patriarch of Constantinople

 キリキア・カトリコスのアラム1世聖下(His Holiness Aram I, Catholicos of the Great House of Cilicia【Catholicos of the Holy See of Cilicia】)より祝福/
 (英語:アルメニア使徒教会 キリキア・カトリコス庁 公式サイト)HIS HOLINESS ARAM I CONGRATULATES THE NEWLY ELECTED ARMENIAN PATRIARCH OF CONSTANTINOPLE | Armenian Church Catholicosate of Cilicia

 

Ազատություն:
Սահակ եպիսկոպոս Մաշալյանը, ստանալով 103 քվե, ընտրվեց Պոլսո Հայոց 85-րդ պատրիարք – YouTube

 

 (英語)Bishop Sahak Mashalian Elected 85th Armenian Patriarch of Constantinople • MassisPost

Massis PostさんはTwitterを使っています: 「Bishop Sahak Mashalian Elected 85th Armenian Patriarch of Constantinople – https://t.co/wRFxGOdPGl #armenia #armenian https://t.co/roTiOGtCTD」 / Twitter

 

 (英語)Bishop Sahak Mashalian Elected New Armenian Patriarch of Constantinople | News | Orthodoxy Cognate PAGE

OCP® TweetsさんはTwitterを使っています: 「https://t.co/jCMMDaMBgt」 / Twitter

 

 (英語)Armenian FM sends congratulatory message to His Beatitude Bishop Sahak Mashalian – Public Radio of Armenia

 

続報:
 着座式(2020年1月11日):キリスト教/アルメニア使徒教会の第85代コンスタンティノープル総主教サハク・マシャリャン座下の着座式がおこなわれる

 

キリスト教/アルメニア使徒教会のコンスタンティノープル総主教選出にトルコ当局が条件。「トルコ出身かつトルコで活動している聖職者(?)でないとダメ」(2019年9月)

※2019年10月26日16時過ぎに全体に修正を加えています。

 

 予想されていたことではありますが、キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会の新たなコンスタンティノープル総主教に選出に、トルコ共和国当局(内務省)が条件を付け加えてきました。
 1863年の規定によると、トルコ生まれのアルメニア人聖職者であればどこの国で活動していても候補者となれたものが、今回の決定で、トルコ以外で活動していると立候補できない(つまりアルメニア使徒教会コンスタンティノープル総主教庁内の所属であることが必要)とされた、ということになります。

 高位聖職者でこの条件を満たすのは二名(三名?)のみということです。
 二名となると、アルメニア使徒教会コンスタンティノープル総主教代行のサハク・マシャリャン主教座下(Bishop Sahak Mashalian)と前総主教代理(または代行)のアラム・アテシャン大主教座下(His Eminence Archbishop Aram Ateşyan)ですが、三名となるとあと一人いる、ということになります。

 またモメそうではありますが、必ずしもトルコ共和国当局の意見が通るわけでもないので、情勢を見守っていきます。

※なお(これからずっと追記すると思いますが)公式サイトや報道などで「トルコ総主教(庁)」として言及されていることが多くなってきていますが(イスタンブール総主教(庁)も)、とりあえず伝統を考慮して「コンスタンティノープル総主教(庁)」という表記を文中ではメインにしていきます。

 

 (トルコ語:アルメニア・トルコ総主教庁公式サイト)DUYURU | Türkiye Ermenileri Patrikliği |

 

 (英語)Turkey meddles in Armenian Patriarch election, changes conditions – PanARMENIAN.Net
 (英語)New Obligations for Patriarch Candidates 'Attempt to Usurp Right to be Elected' – Pınar Tarcan – english
 (英語)Turkey interior ministry sends regulations for election of new Armenian Patriarch of Constantinople

 

キリスト教/ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁)のザポロージエ・メリトポリ府主教ルカ座下が、聖地アトス山の修道士らに、アルホントニス氏(コンスタンティノープルのバルソロメオス総主教のこと)を拒否するよう要請する公開のテレグラム(2019年8月)

 (ウクライナ語)Telegram: Contact @Lekarzp

 (英語)Metropolitan Luke publishes an open letter to the monastics of Athos – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 

 ロシア語で書いても向こうは読めない人が多いんじゃないかと思いますが……。

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁の管轄権下で高度な自治的権限を有するウクライナ正教会のザポロージエ・メリトポリ府主教ルカ座下(His Eminence Metropolitan Luke of Zaporizhia and Melitopol)が、ギリシャ共和国のアトス山の修道士たちに向けたテレグラムを公開しています。

※この方も徐々にこの世界で真に言論の自由を謳歌する人々の仲間入りをしてきています。

 それによりますと、“総主教と呼ばれている”バルソロメオスなる「神を裏切った人物」のおかげでウクライナ正教会は血と涙を流している、この人物が2019年10月19日にアトス山訪問を予定しているので(要は)「帰れ!」といってくれというようなそんな内容です。

 文章の後半には、

господин Архондонис

アルホントニス氏

 と、姓表記で言及している例もあり、すでにウクライナ正教会はトルコの総主教として言及したこともありますが、そろそろアルホントニス氏が定着していくのではないかという気がします。

 また、ルカ座下は、“アルホントニス氏”に関して、教会を攻撃してくるナショナリストでさえ教会の一員だが、彼や彼と同じような先達は人類の敵としています。
 その先達には、ネストリウス派を形成したネストリウス(Nestorius)や、単意論のセルギオス1世Sergius I【Sergios I】)、ローマ・カトリック教会との合同を目指して廃位されたイオアニス9世・ベッコスJohn XI Bekkos)、そして近代のメレティオス4世アシナゴラスといった、歴代のコンスタンティノープル大主教や総主教が挙げられています(ネストリウスを除けば99.999%以上の日本人は聞いたこともないでしょう)。

 

 さて、上記の話とは別ですが。
 もはや世俗化を超えて世俗の政治団体となっているコンスタンティノープル(彼らの神学? コンスタンティノープルの命令を聞け! 要はそれだけです)、しかしアトス山の修道士は逆らえないのではないか、という指摘がロシア側の人々から出ています。
 なんでも追い出されたら食っていけないからだとか。

 ……いったい、聖地の修道士とはなんなのか。

 かつてオウム真理教の信者を批判して、「世間で人と面倒な付き合いをしつつ労働していくことを嫌い、劣悪な環境下での修行へ逃げた」といったような言葉が出たことがありますが……。

 昨年から続くシスマは、東方正教会、キリスト教、伝統宗教にはもはやなんの価値もないのではないかという不安を呼び起こすもので(いや個人的には不安もなにもないですけど)、これがどう着地するのかは非常に興味深いところです。

 

キリスト教/コンスタンティノープルの全地総主教バルソロメオス聖下が、アルメニア使徒教会のコンスタンティノープル総主教代行に選出されたサハク・マシャリャン主教座下と会見(2019年8月)

 2019年8月2日、キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープル=新ローマ大主教・全地総主教バルソロメオス聖下(バーソロミュー1世世界総主教バルトロマイ1世ヴァルソロメオス1世 : His All-Holiness Bartholomew, Archbishop of Constantinople-New Rome and Ecumenical Patriarch)は、キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会のコンスタンティノープル総主教代行(首座代行 : Locum Tenens)に選出されたサハク・マシャリャン主教座下(Bishop Sahak Mashalian)と会見しました。

 

 (英語)The Locum Tenens of the Armenian Patriarchate in Constantinople – Romfea News

Romfea.newsさんはTwitterを使っています: 「Bishop #Sahak, accompanied by clergy of the #Armenian #Patriarchate, was received by the @EcuPatriarch #Bartholomew #romfeanews https://t.co/Pjo2jrzYfY」 / Twitter

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