キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、アッシリア東方教会首座/カトリコス=総主教 アワ3世 聖下と会見(2024年11月)

 2024年11月9日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、バチカンを訪問したキリスト教/東方教会(景教、通称:ネストリウス派、など)/アッシリア東方教会の首座/第122代カトリコス=総主教“マル”・アワ3世ロイェル聖下(His Holiness Mar Awa III Royel, The Catholicos-Patriarch of the Assyrian Church of the East)と会見しました。

 会談の中で教皇は、東方の教会(アッシリア東方教会、東方正教会、オリエント正教会、など)で聖人となっている、7世紀のシリアの聖イサアクをカトリックの聖人暦に加えることを語りました。これにより、カトリックでも聖人ということになります。

 アッシリア東方教会側から、
 オーストラリア・ニュージーランド・レバノン府主教“マル”・メーリス・ザイア座下(His Eminence Mar Meelis Zaia, Metropolitan of Australia, New Zealand and Lebanon)、
 インド・南湾岸諸国府主教“マル”・アウギン・クリアコス座下(His Eminence Mar Awgin Quriaqos, Metropolitan of India and Southern Arab Gulf Countries)、
 ヌハドラ・ニネヴェ主教“マル”・アブリス・ヨウハナン座下(His Grace Mar Abris Youkhanan, Bishop of Nohadra and Nineveh)、
 ビクトリア・ニュージーランド主教“マル”・ベンジャミン・エリア座下(His Grace Mar Benjamin Elia, Bishop of Victoria and New Zealand)、
 バグダッド主教“マル”・エリア・イサーク座下(His Grace Mar Elia Isaac, Bishop of Baghdad)、
 らが同行したようです。

 

 教皇、アッシリア東方教会のカトリコス総主教と – バチカン・ニュース
 (英語:バチカンニュース)Pope: Christians in Middle East bear witness in lands martyred by war – Vatican News

 (英語:ローマ教皇聖座 公式ウェブサイト)To His Holiness Mar Awa III, Catholicos Patriarch of the Assyrian Church of the East (9 November 2024) | Francis
 (英語:ローマ教皇庁 キリスト教一致推進評議会 公式ウェブサイト)2024 11 11 Pope Francis meets Catholicos Patriarch Mar Awa III

 

XユーザーのVatican Newsさん: 「Pope Francis meets with Mar Awa III, Catholicos-Patriarch of the Assyrian Church of the East, on the 30th anniversary of a key theological document. https://t.co/mo9eWLTHy6 https://t.co/bjXdUKRtTt」 / X

 

ܬܦܩܠܗ… – His Holiness Catholicos-Patriarch Mar Awa III | Facebook

キリスト教/エリトリア正教会が、新たな総主教を選出することを発表(2024年11月)約2年空位

 2024年11月6日、キリスト教/オリエント正教会/エリトリア正教会の聖シノドは、新たな総主教を選出することを予定しているという声明を発表したようです。

※同教会の総主教は、アブネ・ケルロス1世聖下の永眠以来、約2年、空位の状態にあります。
 訃報(2022年12月2日):キリスト教/エリトリア正教会首座/エリトリア総主教“アブネ”・ケルロス1世聖下が永眠(1926~2022)

 なお、同教会の首座代行は、ペトロス大主教という人物がおこなっているようなのですが、エリトリアの情報省などは His Holiness(聖下)の敬称を使っていたりします。事実上、後継となっているように思えます。
 ただ、エリトリア関係は、英語の表記が適当なケースもあるので、深読みかもしれません。

 His Holiness Abune Petros gives benediction – Eritrea Ministry Of Information

Asmara, 06 January 2023- His Holiness Abune Petros, Archbishop of the Eritrean Tewahdo Orthodox Church, gave benediction in connection with Christmas.

 

 (英語)Eritrean Orthodox Church Announces Plans to Elect New Patriarch – Orthodoxy Cognate PAGE

XユーザーのOCP®Tweetsさん: 「Eritrean Orthodox Church Announces Plans to Elect New Patriarch To read more: https://t.co/6zWoUIs0ka #Eritrean #Orthodox #Church #patriarch #panorthodoxy #ocpnews https://t.co/jshqm9EGdY」 / X

訃報(2024年10月31日):キリスト教/ヤコブ派シリア教会の首座/インドのカトリコス/バセリオス・トマス1世座下が永眠(1929~2024)

 2024年10月31日、キリスト教/オリエント正教会/シリア正教会/ヤコブ派シリア教会(Jacobite Syrian Christian Church)の首座/インドのカトリコス/“モル”・バセリオス・トマス1世座下(バゼリオス・トーマス1世 : His Beatitude Mor Baselios Thomas I, Catholicos of India)が永眠したようです。
 1929年7月22日生まれの95歳。

 同教会は、シリア正教会の管轄権下で、インドで自治的な権限を持って活動しており、またマランカラ教会の系統を汲む教会の一つです。
 トマス1世座下は、2019年に実務の大半から引退したという話もあります(マランカラ府主教としては辞任)。マランカラ府主教となっているグレゴリオス・ヨセフ座下がカトリコスとしても後継となるのかはわかりません。
(バチカンからは、クルト・コッホ枢機卿座下らから His Beatitude Mor Gregorios Joseph, Metropolitan of the Malankara Syrian Orthodox Church 宛てに弔意が送られており、同府主教の敬称がカトリコスと同じ“His Beatitude”なのがわかります)
 (英語:ローマ教皇庁 キリスト教一致推進評議会 公式ウェブサイト)2024 11 04 In memoriam Mor Baselios Thomas I

 

XユーザーのMor Aphrem IIさん: 「ܠܟܘܡܪܟ ܐܢܝܚ ܒܝܢܬ ܟܐ̈ܢܐ ܒܪܐ ܕܐܠܗܐ. نيّحه يارب مع الابرار والقديسين. His Beatitude Mor Basilios Thomas, Catholicos of India. May he rest in peace among the saints. May his memory be eternal https://t.co/rRUGFTQs48」 / X

 

シリア正教会総主教イグナティウス・アフレム2世聖下のメッセージ映像:
XユーザーのMor Aphrem IIさん: 「“Well done, good and faithful servant.. Enter into the joy of your Lord.’” Matthew 25:21 A short message to the faithful members of the church in 🇮🇳 India https://t.co/D19ioEaHcS」 / X

 

XユーザーのMor Aphrem IIさん: 「A Message of Condolences to our Church in India on the passing away of His Beatitude Mor Baselios Thomas I, Catholicos of 🇮🇳 https://t.co/2zSi5pMwKa」 / X

 

 (英語)Catholicos Baselios Thomas I, head of the Jacobite Syrian Orthodox Church, passes away, Jacobite Syrian Orthodox Church head, Catholicos Baselios Thomas 1 i, latest kerala india news

キリスト教/カンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビー座下が辞任(2024年11月)

 2024年11月12日、キリスト教/アングリカン・コミュニオン/英国国教会/カンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビー座下(全イングランド首座 : The Most Reverend and Right Honourable Justin Welby : His Grace The Lord Archbishop of Canterbury : Primate of All England)が辞任しました。

 辞任理由は下記ニュースの通りですが、後任の選出は難航するかもしれません。

 

BBC News:
Archbishop of Canterbury Justin Welby resigns over child abuse scandal | BBC News – YouTube

 

 英カンタベリー大主教が辞任 教会関連の故人による子供への加害に対策不十分と批判され – BBCニュース

大主教をめぐっては、教会にかかわりのあった故人が長年にわたり少年や若い男性に暴力をふるっていたと2013年に報告されたものの、直ちに警察に通報しなかったことが今月初めに公表された第三者調査報告書で明らかになり、教会幹部からも辞任要求が出ていた。

XユーザーのBBC News Japanさん: 「BBCニュース – 英カンタベリー大主教が辞任 教会関連の故人による子供への加害に対策不十分と批判され https://t.co/VYC49hRLau」 / X
https://x.com/bbcnewsjapan/status/1856539987631563066

 

 (英語:カンタベリー大主教 公式ウェブサイト)Statement from the Archbishop of Canterbury | The Archbishop of Canterbury
XユーザーのArchbishop of Canterburyさん: 「Statement from the Archbishop of Canterbury. https://t.co/aNnuLBMapo https://t.co/pIIR1911QU」 / X
https://x.com/JustinWelby/status/1856336726832148584

 

 イギリス国教会の大主教 教会関係者関与の児童虐待で辞意表明 | NHK | イギリス

訃報(2024年9月19日):在外ロシア正教会からの分派の一つ RusOC の首位“アントニー府主教”が永眠(1932~2024)

 2024年9月19日、在外ロシア正教会からの分派の一つ RusOC【ROCOR-V-A】【ROCIE (A)】 の首位“アントニー府主教”(Metropolitan AnthonyАнтоний (Орлов))が永眠したようです。
 1932年3月2日生まれの92歳。

 RusOC は、2001年に在外ロシア正教会と分離した勢力から、さらに分離した教会です。
(当然ですが、彼ら自身の主張では、自分たちこそが正統)

 

 (ロシア語: YouTube のチャンネルへの投稿文章)Церковь говорит さんからの投稿 – YouTube
※同教会の、“ステファン大主教”による文章。