記事(英語):サコ総大司教「バチカンは東方教会を尊重していない」:キリスト教/カルデア東方典礼カトリック教会首座/バグダッド総大司教ルイ・ラファエル1世サコ枢機卿座下がコメント(2025年11月)

 キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/カルデア東方典礼カトリック教会の首座/バグダッド総大司教ルイ・ラファエル1世サコ枢機卿座下(His Eminent Beatitude Louis Raphaël I Cardinal Sako, Patriarch of Baghdad, Archbishop of Baghdad, Chaldean Patriarch)は、「バチカンは東方教会を尊重していない」と述べたようです。

※ここでいう東方教会は東方典礼カトリック教会のこと。

 

 (英語)Patriarch Sako: Vatican does not respect Eastern Churches – The Tablet

 

 ローマ教皇庁の東方教会省の対応、長官のグジェロッティ枢機卿の見解を含めて、不満があるようです。
 また、ローマ訪問時にレオ14世聖下との私的会談の機会を求めていたもののかなわなかったという件も述べられています。

 

 カルデア東方典礼カトリック教会の首座に対してバチカンの扱いが低いのであれば、また、アッシリア東方教会の首座は他の教会のトップだからローマ訪問時の扱いが重いのであれば、両者が統合して一つの教会となってローマ教皇とのコミュニオンに入るのは、大したメリットがあるようには感じられません。ただ、東方教会省の手下の部局のような扱われ方をするだけ。
 カトリック初のエキュメニズムは結局のところ、この図式で失敗するのではないかと思います。