2019年9月7日、キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープルの管轄権下にあったものの2018年11月にコンスタンティノープルから一方的に総主教代理区としては廃止され、大主教区という集団としても解体をされそうな西欧ロシア正教会大主教区で、同大主教区の首座ハリオポリス大主教ジャン座下(イオアン大主教 : His Eminence Archbishop John of Chariopoulis)臨席のもと総会が開催されました。
議題は、同大主教区がロシア正教会モスクワ総主教庁の管轄権下に移るかどうかです。
地位としては、ただの教区ではなく、在外ロシア正教会【ROCOR】のように(同じではありませんが)特別な自治権を得てのものになる予定ですが……。
結果は、報道によりますと、 58 %程度が賛成したものの、四割以上が反対票を投じ、結果、賛成が三分の二に達しなかったため不成立となりました。
さらに協議が続く模様です。
今回成立しなかったということは、モスクワ総主教庁の管轄権下へ全体で移ることは不可能でしょう。
表向きをどう表現するかはわかりませんが、同大主教区内でそれぞれの選択を尊重して合意する方法に関して協議を始めねばならない時期のような気がします。