キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下がバーレーンを訪問、バーレーン王ハマド陛下と会見(2022年11月)

 2022年11月3日~11月6日の日程で、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、バーレーン王国を訪問しています。
 バーレーン王ハマド・ビン・イーサ・アル・ハリーファ陛下(His Majesty Hamad bin Isa Al Khalifa, King of Bahrain)やバーレーン皇太子・首相サルマン・ビン・ハマド・ビン・イーサ・アル・ハリーファ王子殿下(サルマーン皇太子 : His Royal Highness Prince Salman bin Hamad bin Isa Al Khalifa, Crown Prince and Prime Minister of Bahrain)の出迎えを受けました。

 

 教皇のバーレーン王国訪問(11月3日~6日)詳細日程 – バチカン・ニュース
 教皇、バーレーン訪問に出発 – バチカン・ニュース
 教皇、バーレーンのアワリに到着 – バチカン・ニュース
 バーレーン:教皇「人類の砂漠に兄弟愛の水をもたらそう」 – バチカン・ニュース

 (英語)HM the King leads welcome of Pope Francis to Bahrain

Bahrain News AgencyさんはTwitterを使っています: 「HM King receives His Holiness Pope Francis at Sakhir Palace https://t.co/rzULfLGy8J」 / Twitter

 

※ひざの痛みが続いているため、同行記者たち一人ずつへの挨拶ができず、全体への挨拶のみとのこと。
 (英語)Pope Francis shares knee pain with journalists on plane to Bahrain | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Pope Francis shares knee pain with journalists on plane to Bahrain – YouTube

 

Vatican News(バチカンニュース):
Highlights- first day apostolic journey in Bahrain , 03 November 2022 -Pope Francis – YouTube

 

Vatican News(バチカンニュース):
Awali, Official Welcome, 3 November 2022, Pope Francis – YouTube

 

Vatican News(バチカンニュース):
Highlights – Official Welcome, 3 November 2022, Pope Francis – YouTube

 

Vatican News(バチカンニュース):
Awali, Visita a Sua Maestà il Re del Bahrein, 03 novembre 2022, Papa Francesco – YouTube

 

Vatican News(バチカンニュース):
Awali, Welcome Ceremony and Meeting with the Authorities, 3 November 2022, Pope Francis – YouTube

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下がアラゴン州首相、サラゴサ大司教と会見。対立教皇ベネディクトゥス13世の名誉回復の請願を受ける(2022年10月)

 2022年10月26日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、スペイン王国アラゴン州首相ハビエル・ランバン閣下(Javier Lambán)、サラゴサ大司教カルロス・マヌエル・エスクリバーノ・スビアス座下(Archbishop Carlos Manuel Escribano Subías, Archbishop of Zaragoza)と会見しました。

 州首相らは、フランシスコ教皇を同地に招待したほか、アラゴン王国とローマ教皇聖座の歴史的つながりの強調、そして対立教皇ベネディクトゥス13世Benedictus XIII : Antipope Benedict XIIIパパ・ルナPapa Luna)の名誉回復を請願したようです。

 最後の請願が具体的に何を示すのかわかりませんが……。
 アラゴンでは来年に、ベネディクトゥス13世帰天600周年の行事などが予定されている模様。

 

 (英語)President of Aragon, Archbishop of Zaragoza ask to rehabilitate the figure of "Papa Luna" | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Spanish representatives ask Pope Francis to restore the image of Papa Luna – YouTube

 

 (スペイン語:アラゴン州政府 公式サイト)Lambán invita al Papa a visitar Zaragoza, reivindica los nexos del Reino de Aragón con la autoridad pontificia y solicita la rehabilitación del Papa Luna

GobAragon(アラゴン州政府 公式チャンネル):
El Papa Francisco recibe al Presidente de Aragón y al Arzobispo de Zaragoza – YouTube

 

Gobierno de AragónさんはTwitterを使っています: 「El presidente @JLambanM ha invitado al Papa Francisco a visitar Zaragoza y San Juan de la Peña. Lambán reivindica los nexos del Reino de Aragón con la autoridad pontificia y solicita la rehabilitación del Papa Luna. ℹ https://t.co/Q59oek7umJ @Pontifex_es @vaticannews_es https://t.co/jy5xYBhBXS」 / Twitter

 

Javier LambánさんはTwitterを使っています: 「El Papa Francisco @Pontifex_es nos ha acogido en audiencia esta mañana.Un honor que he compartido con el @Arzobispo_ZGZ.Impresiona la conversación con el Santo Padre,por la autoridad moral que ejerce, por la sencillez y cercanía con que lo hace y por su sabiduría @vaticannews_es https://t.co/LZCUZ7oGnK」 / Twitter

 

Javier LambánさんはTwitterを使っています: 「Además de admirar y aprovechar las sabias reflexiones de Francisco @Pontifex_es, le regalamos la Medida de la #VirgenDelPilar con la #Cuatribarrada que trajo Sancho Ramírez de Roma y le pedimos la rehabilitación del #PapaLuna, uno de los aragoneses más importantes de la historia https://t.co/YX9oda46dV」 / Twitter

キリスト教/オリエント正教会の首座三人、コプト正教会首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下、シリア正教会アンティオキア総主教イグナティウス・アフレム2世聖下、アルメニア使徒教会/キリキア・カトリコスのアラム1世聖下による会合(2022年10月)

 2022年10月17日~19日にかけて、キリスト教/オリエント正教会のコプト正教会、シリア正教会、アルメニア使徒教会キリキア・カトリコス庁の代表による会合がエジプトでおこなわれました。

 コプト正教会の首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下(His Holiness Pope Tawadros II of Alexandria)、
 シリア正教会の首座/アンティオキア・東方全土総主教“モラン”・“モル”・“イグナティウス”・アフレム2世聖下(His Holiness Moran Mor Ignatius Aphrem II, the Patriarch of Antioch and All the East, the Supreme Head of the Universal Syriac Orthodox Church)、
 アルメニア使徒教会(アルメニア正教会)キリキア・カトリコスのアラム1世聖下(His Holiness Aram I, Catholicos of the Great House of Cilicia【Catholicos of the Holy See of Cilicia】)
 らが参列しています。

 

 会合の結果、他教会(オリエント正教会以外の教会)との関係に関する部分では(大意)、

  • 東方正教会との対話が止まっているので、エマニュエル府主教に問い合わせる
  • コプト正教会とシリア正教会は、ロシア正教会との対話を進めている
  • ローマ・カトリック教会との対話も進んでいる
  • アングリカン・コミュニオンとの対話も進めたい

 というような部分があります(全部、「対話」と書いてしまいましたが、こう言い切っていいかはわかりません)。

 ともあれ、エマニュエル府主教というのは、ファナル(東方正教会のコンスタンティノープル)のカルケドン府主教エマニュエル座下(His Eminence Elder Metropolitan Emmanuel of Chalcedon)のことでしょう。
 次のロシア正教会との項目とあわせて考えると、ファナルがウクライナで一方的な行為(教会法違反)をおこなったことにより、モスクワ総主教庁との関係が断絶しているので、東方正教会全体との対話が出来なくなっていることを前提に、和解(ファナルがモスクワ総主教庁に謝罪し、ウクライナでやったことを取り消す)ように求めているようにも取れます(それはファナルには絶対に無理でしょうが)。
 もっとも、ロシア正教会との対話に、キリキア・カトリコス庁が含まれていないので、これは温度差のあることでしょう。
 東方正教会全体とオリエント正教会の各教会の対話はもう進むことはないかもしれません(各教会同士の対話は進むでしょうが)。

 カトリックとの対話に関しては特に感想もないですが、もし東方正教会との対話が停止したまま、オリエント正教会とアングリカン・コミュニオンの対話が進んでいくとするなら興味深いところです。

 

 また、これとは別に、エチオピア正教会が“占拠”しているエルサレムのスルタン修道院に関して、コプト正教会に権利があるという立場をシリア正教会とキリキア・カトリコス庁が支持することも確認されています。
 関連:
 映像(アラビア語・英語字幕):キリスト教/コプト正教会の修道士がイスラエル警察に“暴力”を受けた件でアレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下がそもそもの問題を説明する動画(2018年10月)イスラエル政府とエチオピア正教会を批判

 

 (英語:シリア正教会アンティオキア総主教庁公式サイト)Arrival to Egypt | Syrian Orthodox Patriarchate of Antioch
 (英語:シリア正教会アンティオキア総主教庁公式サイト)13th Meeting – Heads of the Oriental Orthodox Churches in the ME | Syrian Orthodox Patriarchate of Antioch
 (英語:シリア正教会アンティオキア総主教庁公式サイト)Joint Statement of the 13th Meeting of the Heads of the Oriental Orthodox Churches in the Middle East | Syrian Orthodox Patriarchate of Antioch
 (英語:アルメニア使徒教会 キリキア・カトリコス庁 公式サイト)A MEETING IN EGYPT BETWEEN HIS HOLINESS CATHOLICOS ARAM I, HIS HOLINESS PATRIARCH MOR IGNATIUS APHREM II AND HIS HOLINESS POPE TAWADROS II | Armenian Church Catholicosate of Cilicia

 

 コプト正教会より、
 アルクサヤ・ミール主教“アンバ”・トマス座下(His Grace Anba Thomas, Bishop of Alqousaya and Meer)、
 北シュブラ教会代表主教“アンバ”・アンゲロス座下(His Grace Anba Angelos, General Bishop of North Shoubra Churches)、

 シリア正教会より、
 レバノン山脈・トリポリ大主教“モル”・セオフィルス・ゲオルゲス・サリバ座下(His Eminence Mor Theophilus Georges Saliba, Archbishop of Mount Lebanon and Tripoli)、
 ベイルート大主教“モル”・クレーミス・ダニエル・クーリエフ座下(His Eminence Mor Clemis Daniel Kourieh, Archbishop of Beirut)、

 アルメニア使徒教会キリキア・カトリコス庁より、
 テヘラン教区長セブフ・サルキシャン大主教座下(His Eminence Archbishop Sebouh Sarkissian, Prelate of Tehran)、
 シリア駐箚使徒座使節マガル・アシュカリャン主教座下(His Grace Bishop Magar Ashkarian, Pontifical Nuncio to the Prelacy of Syria)
 らが同席。

 

قداسة… – His Holiness Patriarch Mor Ignatius Aphrem II | Facebook

 

‎توقيع… – His Holiness Patriarch Mor Ignatius Aphrem II | Facebook

 

The… – His Holiness Patriarch Mor Ignatius Aphrem II | Facebook

 

Armenian ChurchさんはTwitterを使っています: 「17-19 Հոկտեմբերին, Գահիրէի մէջ տեղի ունեցաւ Մեծի Տանն Կիլիկիոյ Կաթողիկոսութեան, ասորի ուղղափառ եկեղեցւոյ Անտիոքի Պատրիարքութեան եւ ղպտի ուղղափառ եկեղեցւոյ Աղեքսանդրիոյ Պատրիարքութեան միջեւ հանդիպում։ https://t.co/XBXZAn7Yir https://t.co/zHCJSUfHhm」 / Twitter

 

ԵԳԻՊՏՈՍԻ ՄԷՋ… – Armenian Church, Holy See of Cilicia | Facebook

ローマ教皇聖座と中華人民共和国の司教任命に関する暫定合意がさらに2年間延長(2022年10月)

 2022年10月22日、ローマ教皇聖座と中華人民共和国は、キリスト教/ローマ・カトリック教会の同国内での司教任命についての暫定合意をさらに延長することで合意したようです。

 

 (英語:ローマ教皇聖座 公式サイト)Communiqué on the extension of the Provisional Agreement between the Holy See and the People’s Republic of China regarding the appointment of Bishops, 22.10.2022

 教皇庁と中国間の司教任命めぐる暫定合意延長を発表 – バチカン・ニュース
 パロリン枢機卿:教皇と中国間の暫定合意延長について – バチカン・ニュース

 (英語)Holy See-China: Provisional Agreement on nomination of Bishops renewed for second time – Vatican News
 (英語)Parolin: ‘An Agreement on aspects essential to daily life of Church in China’ – Vatican News

 (英語)Cardinal Tagle: A decision to safeguard apostolic succession for Chinese Catholics – Vatican News

 

続報:
 中華人民共和国の地元当局が、ローマ教皇聖座が承認していない“江西教区”の補佐司教に、余江司教 彭卫照 座下を叙任したとの報道。聖座は「司教任命に関する暫定合意」に反するとして驚き反発し説明を求めている模様(2022年11月)

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、キリスト教/東インド諸島総大司教フィリペ・ネリ・フェラン座下を枢機卿に叙任(2022年8月27日)

 2022年8月27日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、東インド諸島総大司教/ゴア・ダマン大司教フィリペ・ネリ・アントニオ・セバスティアン・ド・ロザリオ・フェラン座下(Filipe Neri António Sebastião do Rosário Ferrão, Archbishop of Goa and Daman, Patriarch of East Indies)を枢機卿に昇叙しました。

 ゴア大司教区・つまり(確認してませんが)東インド総大司教としても初めての枢機卿ということになるようです。
 なお、カトリックの総大司教は、通常、個人としても総大司教の階位を持ちますが、東インド諸島総大司教はそのあたりが不明で、名誉職の総大司教のためか、同座下はこれまでは大司教と一般的に表記されており、個人として総大司教としているケースを見た記憶がありません。しかし、枢機卿昇叙を受けた人物は個人としては総大司教よりは上になるので、これで座下に関しては、総大司教なのか大司教なのか気にする必要がなくなりました。

 

 (英語:ゴア大司教区 公式ウェブサイト)Archdiocese of Goa gets its First Cardinal in 465 Years – Goa DCSCM

 

Prudent Media Goa:
GOA GETS 1ST CARDINAL AFTER 465 YEARS: HIS EMINENCE, FILIPE NERI CARDINAL FERRAO – YouTube

 

CCR TV:
Goa Welcomes Filipe Neri Cardinal Ferrao – YouTube

 

Goa Diocesan Centre For Social Communication Media:
Congratulatory speech to Filipe Neri Cardinal Ferrao by Fr. Amandio Valadares – YouTube