キリスト教/在外ロシア正教会【ROCOR】の新しい首位にマンハッタン主教ニコラス座下が選出される(2022年9月)

 2022年9月13日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁の管轄権下で自主的に行動している在外ロシア正教会【ROCOR】の首位(First Hierarch)に、マンハッタン主教ニコラス座下(His Grace Bishop Nicholas of Manhattan)が選出されました。
 5月の先代首位イラリオン府主教座下の永眠に伴うものです。

 在外ロシア正教会の首位の選出は、モスクワ総主教庁の承認を得る必要があります。

 (英語:在外ロシア正教会 公式サイト)The Russian Orthodox Church Outside of Russia – Official Website | His Grace Bishop Nicholas is elected First Hierarch of the Russian Orthodox Church Outside of Russia

 

 (英語:在外ロシア正教会 米国東部教区 公式サイト)New York City: Bishop Nicholas of Manhattan elected First Hierarch of the Russian Orthodox Church Outside of Russia | Eastern American Diocese of the Russian Orthodox Church Abroad

Eastern American Diocese (ROCOR) | Facebook

 

 (英語)ROCOR elects new First Hierarch / OrthoChristian.Com
 (英語)Interfax-Religion: Bishop Nicholas of Manhattan elected new First Hierarch of Russian Orthodox Church Outside of Russia

 

追記:
 翌9月14日、ロシア正教会モスクワ総主教庁の聖シノドは、選出を承認しました。

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁 公式サイト)Священный Синод утвердил решение Архиерейского Собора Русской Зарубежной Церкви об избрании епископа Манхэттенского Николая ее Первоиерархом, митрополитом Восточно-Американским и Нью-Йоркским / Новости / Патриархия.ru

 

続報:
 着座式(2022年9月18日):キリスト教/在外ロシア正教会【ROCOR】の新しい首位/ニコラス府主教座下の着座式がおこなわれる

訃報(2022年9月6日):キリスト教/アメリカ正教会【OCA】の元・首座/ハーマン府主教座下が永眠(1932~2022)

 2022年9月6日、キリスト教/東方正教会/アメリカ正教会【OCA】の元・首座/ハーマン府主教座下(His Beatitude Metropolitan Herman)が永眠したようです。
 1932年2月1日生まれの90歳。

 

 (英語:アメリカ正教会【OCA】公式サイト)In Memoriam: His Beatitude Metropolitan Herman – Orthodox Church in America

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、キリスト教/東インド諸島総大司教フィリペ・ネリ・フェラン座下を枢機卿に叙任(2022年8月27日)

 2022年8月27日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、東インド諸島総大司教/ゴア・ダマン大司教フィリペ・ネリ・アントニオ・セバスティアン・ド・ロザリオ・フェラン座下(Filipe Neri António Sebastião do Rosário Ferrão, Archbishop of Goa and Daman, Patriarch of East Indies)を枢機卿に昇叙しました。

 ゴア大司教区・つまり(確認してませんが)東インド総大司教としても初めての枢機卿ということになるようです。
 なお、カトリックの総大司教は、通常、個人としても総大司教の階位を持ちますが、東インド諸島総大司教はそのあたりが不明で、名誉職の総大司教のためか、同座下はこれまでは大司教と一般的に表記されており、個人として総大司教としているケースを見た記憶がありません。しかし、枢機卿昇叙を受けた人物は個人としては総大司教よりは上になるので、これで座下に関しては、総大司教なのか大司教なのか気にする必要がなくなりました。

 

 (英語:ゴア大司教区 公式ウェブサイト)Archdiocese of Goa gets its First Cardinal in 465 Years – Goa DCSCM

 

Prudent Media Goa:
GOA GETS 1ST CARDINAL AFTER 465 YEARS: HIS EMINENCE, FILIPE NERI CARDINAL FERRAO – YouTube

 

CCR TV:
Goa Welcomes Filipe Neri Cardinal Ferrao – YouTube

 

Goa Diocesan Centre For Social Communication Media:
Congratulatory speech to Filipe Neri Cardinal Ferrao by Fr. Amandio Valadares – YouTube

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教アントニー座下と会見(2022年8月)

 2022年8月5日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Anthony of Volokolamsk, Chairman of the Department for External Church Relations of the Moscow Patriarchate)と会見しました。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局 公式サイト)Metropolitan Anthony of Volokolamsk meets with Pope Francis of Rome

 

Synodal Times:
Ahead of trip to Kazakhstan, Pope Francis meets with Russian Orthodox Metropolitan Anthony | Synodal – YouTube

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が教皇自発教令を発布。オプス・デイの管轄を司教省から聖職者省に変更。属人区長は司教とならなくなる、など(2022年7月)

 2022年7月22日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)はオプス・デイに関する内容の教皇自発教令を発布しました。
 8月4日に発効します。

 オプス・デイの管轄を司教省から聖職者省に変更。属人区長は司教とならなくなる、などです。

※現在のオプス・デイ属人区長フェルナンド・オカリス・ブラーニャ師(Monsignor Fernando Ocáriz Braña)は属人区長となってから数年たちますが司教叙階を受けていません。

 属人区長は裁治権を有しており、今回の教令により、オプス・デイの組織に大きな変更が起こるわけではありません。
 ローマ教皇庁は今年に組織再編をおこなっており、これもまた一環である、と思われます。
 しかし、この内容では宗教的な理屈はともかくとしても単純にオプス・デイへの格下げがおこなわれたようにしか思えないのですが……。

 今回の自発教令はオプス・デイを対象にしていると取れますし、オプス・デイ以外に属人区(Personal Prelature)は成立していませんので、他への影響を考える必要はなさそうです。

※アングリカンの人々を受け入れるために設置された属人裁治区(Personal Ordinariate)は、発想を属人区から取り入れた部分はあるとはいえ別物ですので、今回の件には関係ありません。

 

 (英語:ローマ教皇聖座 公式サイト)Apostolic Letter issued “Motu proprio” of the Supreme Pontiff Francis “Ad charisma tuendum”, 22.07.2022

 

 (英語)Pope Francis adapts the norms of Opus Dei to the new apostolic constitution | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English :
Pope Francis adapts the norms of Opus Dei to the new apostolic constitution – YouTube

 

 (日本語版:オプス・デイ公式サイト)属人区長の手紙:自発教令『Ad charisma tuendum』について。 – オプス・デイ
 (日本語版:オプス・デイ公式サイト)自発教令の形式による使徒的書簡『アド・カリスマ・トゥエンドゥム』(Ad charisma tuendum):カリスマを守るため – オプス・デイ
 (日本語版:オプス・デイ公式サイト)自発教令『アド・カリスマ・トゥエドゥム』(Ad charisma tuendum)についてQ&A – オプス・デイ

 (英語アメリカ版:オプス・デイ公式サイト)Motu Proprio “Ad charisma tuendum”: Questions and Answers – Opus Dei
 (英語アメリカ版:オプス・デイ公式サイト)Letter from the Prelate regarding the Motu Proprio “Ad charisma tuendum” – Opus Dei