キリスト教/ブルガリア正教会が、聖シノド副議長(首座代行職)にヴラツァ府主教グリゴリー座下を選出(2024年3月)次期総主教選挙は6月30日の予定

 キリスト教/東方正教会/ブルガリア正教会の聖シノドは、ブルガリア総主教ネオフィット聖下の永眠を受けて、聖シノドの副議長にヴラツァ府主教グリゴリー座下(His Eminence Metropolitan Grigoriy of Vratsa)を選出しました。この副議長職は、事実上の首座代行職となります。
 また、次の総主教を選出する選挙を2024年6月30日におこなうようです。

 

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 ここまで副議長職代行を務めていた、ヴァルナとヴェリキー・プレスラフ府主教ヨアン座下(His Eminence Metropolitan Ĭoan of Varna and Veliki Preslav (Great Preslav))の代行は終了となります。
※ローマ教皇フランシスコ聖下の弔意などもヨアン府主教を首座代行として出されています。
 (英語:ローマ教皇聖座 公式ウェブサイト)Message of condolence of the Holy Father on the death of His Holiness Neofit, Metropolitan of Sofia and Patriarch of the Orthodox Church of Bulgaria, 16.03.2024

To His Eminence Yoan
Metropolitan of Varna and Veliki Preslav
Locum tenens of the Patriarchal Throne
Holy Synod of the Bulgarian Orthodox Church

 

 また、プロヴディフ府主教ニコライ座下(His Eminence Metropolitan Nikolay of Plovdiv)が(異例ですが)自らの総主教選出を望まない旨を表明しているようです。
 これに伴い、有資格者は、以下の八名となります(ニコライ座下の資格が失われたわけではありませんが……)。
追記:
 6月20日に、聖シノドは候補者を三名に絞るようです。

 アメリカ合衆国・カナダ・オーストラリア府主教イオシフ2世座下(His Eminence Metropolitan Ĭosif IIJoseph】 of the USA, Canada, and Australia)
 ヴェリコ・タルノヴォ府主教グリゴリー座下(His Eminence Metropolitan GregoryGrigoriĭ】 of Veliko Tarnovo)
 プレヴェン府主教イグナティー座下(His Eminence Metropolitan Ignatius of Pleven)
 ロヴェチ府主教ガヴリール座下(His Eminence Metropolitan GabrielGavriil】 of Lovech)
 ヴァルナとヴェリキー・プレスラフ府主教ヨアン座下(His Eminence Metropolitan Ĭoan of Varna and Veliki Preslav (Great Preslav))
 ルセ府主教ナウム座下(His Eminence Metropolitan Naum of Ruse)
 ヴラツァ府主教グリゴリー座下(His Eminence Metropolitan Grigoriy of Vratsa)
 ヴィディン府主教ダニール座下(His Eminence Metropolitan Daniil of Vidin)

 

 (英語)Bulgarian Orthodox Church Sets Stage for June 30th Patriarchal Election – Orthodoxy Cognate PAGE

キリスト教/ブルガリア正教会聖シノドが、ブルガリア首相ボイコ・ボリソフ閣下らと会見(2018年10月)

 2018年10月4日、キリスト教/東方正教会のブルガリア正教会総主教庁聖シノドは、ブルガリア共和国首相ボイコ・メトディエフ・ボリソフ閣下(His Excellency Mr Boyko Metodiev Borisov)や議員代表団らと会見しました。
 現在審議されている、宗教関連の法案二つに関する、ブルガリア正教会聖シノド側の反対意見を受けて、首相ら有力政治家が訪問した形です。

 

関連:
 キリスト教/ブルガリア正教会聖シノドが、同国の宗教関連の法の改定に反対する意見の提出と声明の公開(2018年10月)成立するとブルガリア正教会とイスラム教スンナ派以外は全部つぶれるという観測も

 

 ボリソフ首相は、国家とブルガリア正教会総主教庁の間に問題が起きないようベストを尽くすと表明した模様。。

 

БЪЛГАРСКА ПАТРИАРШИЯ(ブルガリア正教会総主教庁公式チャンネル):
Св. Синод се срещна с премиера Бойко Борисов – YouTube

 

 (ブルガリア語:ブルガリア正教会総主教庁公式サイト)Св. Синод се срещна с премиера Бойко Борисов и представители на политическите парии, внесли проектозаконите за Вероизповеданията

 

 現在、ブルガリア共和国では、ボリソフ首相を中心とした権威主義的(さらに強い批判者によれば全体主義的)政策が進められており、ブルガリア正教会に関していうと、教会を国家の管轄下に置くという方針だと見られています。これはかつての共産主義政権のようなものではないかということと、反発した聖職者らがかつてのブルガリア正教会代替シノドのようなものを結成して教会が分裂する可能性もあり、正直(法の改定は)やめてほしいというのが教会側の総意ということになるでしょう。

 

 一方で不思議なのは、ボリソフ首相にそこまでの権威があるのかどうかというところですが、こちらについてはなんとも……。
 東ヨーロッパには妖怪のような政治力を持つ政治家が各国に現れているとの観測もあり、ボリソフ首相が今後たとえ首相職を離れても事実上国政を牛耳る可能性もあります。

 

※臨席した聖シノドメンバーらを後で追記しておきます:
 ヴァルナとヴェリキー・プレスラフ府主教ヨアン座下(His Eminence Metropolitan Ĭoan of Varna and Veliki Preslav (Great Preslav))、

 ブルガリア総主教ネオフィット聖下(His Holiness Patriarch Neophyte【Neofit】 of Bulgaria)
 スリヴェン府主教ヨアンニキー座下(His Eminence Metropolitans Ĭoanikiĭ of Sliven)、
 ヴェリコ・タルノヴォ府主教グリゴリー座下(His Eminence Metropolitan GregoryGrigoriĭ】 of Veliko Tarnovo)、
 ロヴェチ府主教ガヴリール座下(His Eminence Metropolitan GabrielGavriil】 of Lovech)、
 西欧・中欧府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan AntonyAntoniĭ】 of the Western and Central Europe)、
 ネヴロコプ府主教セラフィム座下(His Eminence Metropolitan Serafim of Nevrokop)、
 ルセ府主教ナウム座下(His Eminence Metropolitan Naum of Ruse)、
 スタラ・ザゴラ府主教キプリアン座下(His Eminence Metropolitan Cyprian of Stara Zagora)、
 ヴラツァ府主教グリゴリー座下(His Eminence Metropolitan Grigoriy of Vratsa)、
 ヴィディン府主教ダニール座下(His Eminence Metropolitan Daniil of Vidin)、
 メルニク主教ゲラシム座下(His Grace Bishop Gerasim of Melnik)、

 

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下のブルガリア訪問始まる、ブルガリア総主教ネオフィット聖下と会談(2018年3月)【1878年の】露土戦争終結より140周年

 2018年3月2日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)のブルガリア共和国訪問が開始されました。
 ブルガリアのオスマン帝国からの独立につながっていく露土戦争終結から140周年ということです。
 ロシア正教会から、
 モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))、
 ソルネチノゴルスク大主教セルギイ座下(His Eminence Archbishop Sergiy of Solnechnogorsk)、
 が同行している模様。

 空港では、ブルガリア正教会より、
 スタラ・ザゴラ府主教キプリアン座下(His Eminence Metropolitan Cyprian of Stara Zagora)、
 ルセ府主教ナウム座下(His Eminence Metropolitan Naum of Ruse)、
 ヴラツァ府主教グリゴリイ座下(His Eminence Metropolitan Grigoriy of Vratsa)、
 メルニク主教ゲラシム座下(His Grace Bishop Gerasim of Melnik)、
 らが出迎え、
 その後、ブルガリア総主教庁を訪問してのキリスト教/東方正教会/ブルガリア正教会の首座/ブルガリア総主教ネオフィット聖下(His Holiness Patriarch Neophyte【Neofit】 of Bulgaria)との会談がおこなわれたようです。

 

russianchurch(ロシア正教会モスクワ総主教庁公式チャンネル):
Начался визит Святейшего Патриарха Кирилла в Болгарскую Православную Церковь – YouTube

 

russianchurch(ロシア正教会モスクワ総主教庁公式チャンネル):
Предстоятели Русской и Болгарской Церквей совершили благодарственный молебен – YouTube

 

russianchurch(ロシア正教会モスクワ総主教庁公式チャンネル):
Состоялась встреча Святейшего Патриарха Кирилла со Святейшим Патриархом Болгарским Неофитом – YouTube

 

БЪЛГАРСКА ПАТРИАРШИЯ(ブルガリア総主教庁公式チャンネル):
Слово на Руския патриарх Кирил в Синодната палата – YouTube

 

БЪЛГАРСКА ПАТРИАРШИЯ(ブルガリア総主教庁公式チャンネル):
Слово на Българския патриарх Неофит при посрещането на Руския патриарх Кирил в Синодната палата – YouTube

 

БЪЛГАРСКА ПАТРИАРШИЯ(ブルガリア総主教庁公式チャンネル):
Моменти от молебена при посещението на Руския патриарх Кирил в България – YouTube

 
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)His Holiness Patriarch Kirill meets with His Holiness Patriarch Neophyte of Bulgaria and members of the Holy Synod of the Bulgarian Orthodox Church | The Russian Orthodox Church

 (ブルガリア語:ブルガリア正教会総主教庁公式サイト)"БЕЗ БЪЛГАРСКОТО ПРАВОСЛАВИЕ НЯМАШЕ ДА ИМА РУСКО ПРАВОСЛАВИЕ" – фоторепортаж от посрещането на Руския патриарх Кирил у нас
 (ブルガリア語:ブルガリア正教会総主教庁公式サイト)СЛОВО на Московския и на цяла Русия патриарх Кирил след молебена в Синодалната палата
 (ブルガリア語:ブルガリア正教会総主教庁公式サイト)СЛОВО на Българския патриарх Неофит при посрещането на Руския патриарх Кирил в Синодната палата
 (ブルガリア語:ブルガリア正教会総主教庁公式サイト)Руският патрирах Кирил пристигна у нас на тридневно официално посещение