ローマ・カトリック教会ウォルシンガムの聖母属人裁治区のキース・ニュートン座下が「属人裁治区は期待されていたほど受け入れられていない」(2014年4月)

 属人裁治区(Personal Ordinariate : オルディナリアートゥス・ペルソナーリス : Ordinariatus Personalis)とは、2011年にローマ教皇ベネディクト16世の下に成立した、最近の英国国教会(聖公会)の変化に反対し、離脱してローマ・カトリック教会傘下に入りながらも、自分たちの伝統を維持することを選んだ人々のための制度です。特殊な教区のようなものとして認識されていることが多いようです。

※「オプス・デイ」の「属人区」とは関係ありません。

 現在、三つの属人裁治区が成立していますが、その一つでイングランドとウェールズを統轄する「ウォルシンガムの聖母属人裁治区」(Personal Ordinariate of Our Lady of Walsingham)の裁治権者キース・ニュートン座下(The Right Reverend Monsignor Keith Newton)が、「属人裁治区は期待されていたほど受け入れられていない」と認めています。

 

記事:
 (英語)Leader of Anglican ordinariate admits interest has waned : News Headlines – Catholic Culture
 (英語)Ordinariate leader says growth is too slow

キリスト教/東方正教会/エルサレム総主教セオフィロス3世聖下がギリシャ海軍士官らと会見(2014年4月)

 2014年4月5日、キリスト教/東方正教会/エルサレム・全パレスチナ総主教セオフィロス3世聖下(His Beatitude Theophilos III, Patriarch of Jerusalem and All Palestine)は、フリゲート艦「F455 Salamis(サラミス)」の乗員などギリシャ海軍士官らと会見しました。
 ギリシャ海軍とイスラエル海軍の共同軍事演習に関連した訪問のようです。

 

H Φρεγάτα Σαλαμίς στο Πατριαρχείο. – YouTube

 

その後、サラミスの艦長とも会見:
Ο Ναύαρχος Ν. Τσούνης στο Πατριαρχείο. – YouTube

 

ブルガリア総主教ネオフィット聖下が、ブルガリア駐箚のトルコ大使と会見(2014年4月)

 2014年4月7日、ブルガリア正教会の首座/ブルガリア総主教ネオフィット聖下(ネオフィト総主教:His Holiness Patriarch Neophyte of Bulgaria:Neofit)が、ブルガリア共和国駐箚トルコ共和国特命全権大使スレイマン・ゴクシェ閣下(HE Mr Süleyman Gökçe)と会見しました。大使側の要請によるものとされています。

 ブルガリア・トルコの二国間関係などについて意見交換がなされた模様です。

 

記事:
 (ブルガリア語:ブルガリア正教会公式サイト)Светейшият патриарх Неофит прие посланика на Р Турция в България

 

キリスト教/ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世を狙撃した銃が博物館で展示(2014年4月)

 ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世を狙撃するのに使用された銃が博物館で展示されているそうです。

 1981年5月13日、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世は、トルコ人のメフメト・アリ・アジャによって銃撃され重傷を負いました。

 

記事:
 ヨハネ・パウロ2世を撃った銃、生家の博物館で展示 写真14枚 国際ニュース:AFPBB News

 

キリスト教/ロシア正教会/至福者 聖ルカ(シンフェロポリ・クリミア大主教)に関連する日にクリミア独立とロシア編入(2014年3月)

 ウクライナでのクリミアの騒動ですが、当初3月30日に予定されていた住民投票が3月16日に早められました。
 翌3月17日に、クリミア自治共和国は独立を宣言し(クリミア共和国)、ロシア連邦への編入要請を決議、同日ロシア連邦はこれを承認します。

 インテルファクス通信【インターファックス通信】によりますと、この日には宗教的意義があったようです。

 

 (英語)Interfax-Religion – Crimea became a part of Russia on the day of peninsula’s heavenly protector

 

 ロシア正教会でシンフェロポリ・クリミア大主教(Archbishop of Simferopol and Crimea)を務め、列聖され、クリミアの守護聖人となっている聖ルカSaint Luka)という人物がいます(称号はおそらく「至福者」)。

 1995年11月に、ロシア正教会モスクワ総主教庁系のウクライナ正教会がこの人の列聖を発表。
 墓地にあったこの人の遺体を掘り返したのが1996年の3月17日
 この時、4万人が参列し、遺体からは芳しい香りが漂っていたとされており(なにやら「カラマーゾフの兄弟」を思い出しますが)、そして心臓は腐敗していなかったそうです。この時参列した人たちがクリミアに今もたくさんいるはずです。
 その後、遺体は3月20日にクリミアの「至聖三者大聖堂」(現在は修道院??)に移された模様。
 3月25日にロシア正教会モスクワ総主教庁よにって正式に列聖されています。

 

 この日付にあわせてきたのは、聖ルカと関連して印象付けることで、東方正教会の信仰の厚い地域からの支持を獲得しようとしたのではないかと思われます。

※とはいえ、20日や25日でなくてなぜ17日なのかはよくわかりませんが……。「芳しい香り」が重要なんでしょうか。