2020年9月24日、キリスト教/ローマ・カトリック教会のローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、ローマ教皇庁列聖省長官ジョヴァンニ・アンジェロ・ベーチュ枢機卿座下(His Eminence Giovanni Angelo Cardinal Becciu)の列聖省長官の地位および「枢機卿としての権利(rights connected with the cardinalate)」からの辞任を承認しました。
これは予想されていなかった動きのようで、また、枢機卿としての権利云々が具体的に何を示すのかもよくわかっていません。
辞任理由として、バチカン国務省の財務関連の不法行為に関連するのではないかという観測が挙がっています。
(英語)Pope accepts Cardinal Becciu's resignation – Vatican News
(英語)Vatican Cardinal Angelo Becciu resigns from office and 'rights' of cardinals
ベーチュ枢機卿は、フランシスコ教皇よりマルタ騎士団を抑えるための特別代理に叙任されていましたが、今回の件を受けて、総長不在のマルタ騎士団内部での親フランシスコ派と反フランシスコ派の駆け引きも起こるかもしれません。
追加リンクなど:
ROME REPORTS in English:
Angelo Becciu, prefect of the Causes of Saints, resigns from his cardinalate and his position – YouTube
(英語)Cardinal Angelo Becciu: I am innocent. I hope the error is clarified | ROME REPORTS
ROME REPORTS in English:
Cardinal Angelo Becciu: I am innocent. I hope the error is clarified – YouTube
続報:
国際刑事警察機構【ICPO】が、“辞任”したベーチュ枢機卿座下に6000万円以上の金を送らせた女を逮捕(2020年10月)2000万円以上がシャネルなどに使われたとのこと