キリスト教/エチオピア正教会のディオニシウス大主教座下が、コプト正教会のロンドン大主教【ロンドン大司教】アンゲロス座下を訪問(2018年9月)

 キリスト教/オリエント正教会/エチオピア正教会のディオニシウス大主教座下(Archbishop Dionissious)らが、キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会/ロンドン大主教【ロンドン大司教】アンゲロス座下(His Eminence Archbishop Angaelos of London)を訪問しました。
 少し前に、エチオピア正教会は、本国エチオピアのシノドスとアメリカの亡命シノドスの和解が成立しました。今回の訪問はその挨拶まわりという意味合いもあるのかもしれません。
関連:
 キリスト教/亡命中のエチオピア正教会第4代総主教メルコリオス聖下と、本国の第6代総主教マティアス聖下の和解が成立。単一の教会が二人の総主教を戴く模様(2018年7月~8月)

 

Archbishop Angaelos نさんのツイート: "Pleased to welcome #Ethiopoan #Orthodox Archbishop Dionissious and his delegation to @CopticCentreUK today, and blessed to have them pray in @StGeorgeUK Cathedral. Expressed my sincere joy at recent #EOTC reconciliation. Looking forward to our ongoing collaboration in Britain.… https://t.co/iPvOibkNvh"

 名前・称号表記ですが、とりあえず、アンゲロス座下のほうのツイートに従いました。
 現在のエチオピア正教会の教区やシノドスの構成がよくわからないというのもあります。

 

EOTC (Orthodox Tewahedo) Channel:
በለንደን ከተማ በቅዱስ ጊዮርጊስ የቆጵጥስ ቤ/ክ የተደረገ ጉብኝት | Ethiopian Orthodox Archbishop and Coptic Archbishop – YouTube

 こちらのチャンネルは、アメリカを中心としたエチオピア正教会の映像をアップロードしていますが、どのような位置付け(もともとは、亡命側だったのか、本国側だったのか、とか)なのかよくわからないです。
 こちらでは、下記のような書き方をしています。

 His Grace Abune Dionysius, EOTC Pope of Europe Diocese

 まず、「His Grace」。現在の東方正教会では大主教(Archbishop)への敬称は「His Eminence」であることが多いですが、オリエント正教会では「His Grace」を見かけることも多いです。両方の表記を見かけた場合は、Eminenceで記述しています。
 「Abune」はエチオピアなどでは名前の前につける尊称。
 そのあとが名前ですが、アンゲロス座下のツイートとはスペルが違います(「Dionysius」「Dionissious」)。
 「EOTC Pope of Europe Diocese」は、 EOTCが「Ethiopian Orthodox Tewahedo Church」(エチオピア正教合性論教会)の略。 Popeは、もちろん教皇ではなく、エチオピア系メディアやエチオピア正教会情報サイトなどでは割とよくみる Primate(首座)の意味合いで Pope を用いている記述です。したがって同教会の欧州主教区(Europe Diocese)の首座であるということですが、敬称のこともあり、 Bishop なのか Archbishop なのかこれだけではわかりません(が、アンゲロス座下のツイートに Archbishop とあるのでそうなのでしょう)。