【シスマ2018 – The Schism of 2018】【シスマ2019 – The Schism of 2019】<東方正教会大分裂>以来、東方正教会の主流の教会(近年では World Orthodoxy という呼称もあります)は伝統や教会法を守らないにもほどがあるということを痛感した(特にコンスタンティノープル)ので、では、主流でない諸教会はどうかということで情報を集めたりしています。
※なお、公平のために、主流でない教会の方にも多数の教会法無視のような行為が存在してきたことは述べておきます。
2024年現在、整理中です。
ギリシャ系:
ロシア正教会系(在外ロシア正教会系を除く):
- <1996年>
※誤っているかもしれません
ディアスポラ真正教会(True Orthodox Church of the Diaspora)【旧名:ロシア真正教会モスクワ府主教庁”(Russian True Orthodox Church – Moscow Metropolia)】
首位府主教はアレクシー府主教。
“ロシア真正教会モスクワ府主教庁”(RTOC-MM)が“ディアスポラ真正教会”に改名する模様(2022年8月)
- ロシア真正教会【TOCiR】(True Orthodox Church in Russia)
※英語表記の揺れあり
カタコンベ系統から他の教会の助けを借りて成立した教会のようです。首座はセラフィム府主教
※他、カタコンベ系統を称する教会、古儀式派の教会など
在外ロシア正教会(Russian Orthodox Church Outside Russia【ROCOR】 : Russian Orthodox Church Abroad【ROCA】)系:
- <1986年 Panteleimonite Schism>
北米聖正教会【Holy Orthodox Church in North America】【HOCNA】
聖シノド議長はグレゴリー府主教
※主教叙聖自体は、ギリシャ旧暦系統の“アウクセンティオス・シノド”による - <1994年? Suzdal Schism>
ロシア正教自治教会【Russian Orthodox Autonomous Church】【自由ロシア正教会】【Free Russian Orthodox Church】- <2004年?>
アメリカ真正教会【Genuine Orthodox Church of America】【GOCA】
首座はグレゴリー大主教
系譜関係がややこしいですが、在外ロシア正教会→ギリシャの旧暦系のいずれか→ロシア真正教会にて主教叙聖という話があります。ただし、本当にそうかはわかりません。
グレゴリー大主教はYouTubeのチャンネル GOC America – YouTube にて定期的に自身の見解を述べています。個人的にはとても興味深いですが、ただアメリカ真正教会の成立とその後に起こったことについては???と思ってます。
- <2004年?>
- <2001年:Mansonville Schism>
在外ロシア正教会(分派【ROCOR-V】【亡命ロシア正教会】【ROCIE】【Russian Orthodox Church in Exile】)- <2002年>
ロシア真正教会【RTOC】(Russian True Orthodox Church)
首座はティーホン府主教 - <2006年>
ロシア正教会(【RusOC】【ROCOR-V-A】【ROCIE (A)】)- <2007年>
ロシア正教会(【RusOC (D)】【ROCOR-V-A-D】【ROCIE (A-D)】
ダマスキン府主教以降の首位府主教は不明
訃報(2021年1月30日):在外ロシア正教会からの分派の一つ RusOC (D) の首位“ダマスキン府主教”が永眠(1956~2011)
- <2007年>
- <2002年>
- 在外ロシア正教会アガファンゲル・シノド(Agafangel-Synod : ROCOR-A : ROCOR (PSCA))
在外ロシア正教会から最後に離脱(またはモスクワ総主教庁との統合に参加しなかった)。
首座はアガファンゲル府主教。- 在外ロシア正教会アンドロニク派【ROCANA】(在外ロシア正教会北米教区 : Russian Orthodox Church Abroad North America)
※なお、北米以外にも教区があり、集団としては、アガファンゲル・シノドから離脱した在外ロシア正教会の正統な集団であると自認する集団、ということになるので、ここもまた「在外ロシア正教会」が正しい表記になります。
アガファンゲル府主教と反目し、2017年1月に同府主教の管轄権下より撤退。また、 ROCANA の2つの教区の管理は独立し、互いにコミュニオンの状態にあるともしています。
2つの教区の管理が独立しているため首座というわけではないのかもしれませんが、アンドロニク大主教が全体を指導しているようです。
- 在外ロシア正教会アンドロニク派【ROCANA】(在外ロシア正教会北米教区 : Russian Orthodox Church Abroad North America)
ウクライナ独立正教会(UAOC)・UAOC-Sobornopravna 系統など:
- ベラルーシ独立正教会(Belarusian Orthodox Church)【BAOC】
首座はスヴャタスラウ大主教
UAOC が OCU に統合された後、この BAOC がコンスタンティノープルにとってどのような位置付けなのかまったくわかりません(無視?)。
- 在外ウクライナ独立正教会【UAOC-OU】
首座はマカリオス府主教 - ベラルーシ独立正教会(Belarusan Orthodox Church)【BAOC】
首座はセラフィム府主教
※両教会は事実上合同しているのかもしれませんが……それよりも後者はコンスタンティノープルに拠点と平信徒を奪われたかもしれません(ベラルーシ系の小教区(?)が、アメリカ合衆国ウクライナ正教会(UOC-USA)に加入したという話(2024年3月))
- ロシア真正教会ラファイル派(Russian True Orthodox Church (Raphaelites))
サロフの聖セラフィムと対話したモトフィロフの子孫を自称(それも途中から)しているラファイル府主教の率いる集団のようです。他の知名度のあるロシア真正教会と呼ばれる集団とは関係ありませんが、先行する同名集団から破門されている模様。また、様々な宗教から色々なものを取り込む割には、エキュメニズムを異端としたりしているとの報道もあったり、他の教会法上合法な教会とコミュニオンに入ったり解除されたりという真偽不明な情報があったりとか、とにかく何がなんだかわかりません。
その他:
- ルーマニア旧式正教会
- モンテネグロ正教会 ミハイロ府主教派
- モンテネグロ正教会(2023年) ボリス府主教派
フル・コミュニオン(最新の状態はわかりません):
下記の教会はフル・コミュニオンの状態にあるという情報があります・
セルビア真正教会【STOC】
在外ロシア正教会アンドロニク派【ROCANA】とセルビア真正教会【STOC】(キリスト教/東方正教会系統の主流でない勢力、セルビア真正教会【STOC】と、在外ロシア正教会から離脱した勢力からさらに離脱した勢力がユーカリスティック・コミュニオンの状態に入る(2020年9月))
(英語:ROCANA 公式サイト)The Moscow Patriarchate and Our Canonical Situation – Russian Orthodox Church Abroad (ROCA)
On September 18, 2020, Eucharistic communion was established with Bishop Akakije and Bishop Nectarije of the Serbian True Orthodox Church (STOC). The episcopate of the STOC was also ordained by the RTOC.