キリスト教/コンスタンティノープルが、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】に約34億円の“トモス税”を要求との報道(2019年7月) OCU 側が払うかどうかは不明

 キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープルが、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】に、日本円にして総計約34億円の“トモス税”の支払いを要求しているようです。

 

 (英語)Metropolitan Anthony (Pakanich): Constantinople obliged OCU that each parish should pay from 4 to 20 thousand euro – UOJ – the Union of Orthodox Journalists
 (英語)His Beatitude Onuphry: OCU has the Tomos of slavery rather than autocephaly – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 (ウクライナ語:ウクライナ正教会モスクワ総主教庁系公式サイト)Кожна парафія «ПЦУ» повинна платити Фанару від 4000 €, — митрополит Антоній (відео) – Українська Православна Церква

 

NEWSONE:
Томос раздора и православный буллинг в школах – “Радар” 09.07.19 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MWqeIs1CMvI

 

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁管轄権下で高度な自治的権限を有するウクライナ正教会のボリスポリ・ブロヴァリー府主教アントニー座下(His Eminence Metropolitan Antoniy of Boryspil and Brovary)が述べているところによると、ポロシェンコ(前)大統領がコンスタンティノープルに約束したウクライナ国内の教会資産のコンスタンティノープルへの受け渡しがゼレンスキー大統領によって拒否されたため、コンスタンティノープルのフランス府主教エマニュエル座下は OCU の首座“エピファニー府主教”に各小教区から“トモス税”を支払うように要求したとのこと。
 その総計は約34億円とのことです。
 OCU が払うのか払わないのか知りませんが……。
 払わなくてコンスタンティノープルがトモスを撤回したらまたもコント
 払おうとして信徒が離脱したらそれもまたコント
 コントは続くよどこまでも。

 なお、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会(モスクワ総主教庁)の管轄下で高度な自治的権限を有するウクライナ正教会の首座/キエフ・全ウクライナ府主教オヌフリー座下(His Beatitude Metropolitan Onufriy of Kiev and All Ukraine)は、コンスタンティノープルが OCU に渡したトモスは独立正教会として認めるトモスではなくウクライナ人を奴隷化するためのトモスとコメントしているようです。

Українська Православна Церква(ウクライナ正教会公式チャンネル):
Митрополит Онуфрій: Томос для «ПЦУ» — це томос рабства, а не автокефалії – YouTube

 

キリスト教/コプト正教会のニューヨーク&ニューイングランド主教デイヴィッド座下による、オンライン神学校に関するメッセージ(2019年7月)

 キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会のニューヨーク&ニューイングランド主教デイヴィッド座下(His Grace Bishop David of New York & New England)による、オンライン神学校「聖ソフィア・コプト正教神学校(Holy Sophia Coptic Orthodox School of Theology)」の(おそらく)入学を検討している人々へのメッセージ動画ではないかと思います。

 そういうもの(オンライン神学校)もあるのかと思ったのでリンクしておきます。

 

Fr. Abraham Azmy:
A message from HG Bishop David, the President of Holy Sophia University – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=D5Mh2DGU99A

 

 (英語:聖ソフィア・コプト正教神学校公式サイト)Holy Sophia Coptic Orthodox School of Theology – Where Ancient Wisdom Meets Modern Life

 

追記:
 もうひとつ動画がアップロードされたのでリンクしておきます。

Fr. Abraham Azmy:
HG Bishop David – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=lfQ7jG6wZNM

 

入院して集中治療室で処置を受けていた、キリスト教/東方正教会/エルサレム総主教庁のイリネオス修道士(解任された前エルサレム総主教)が退院した模様(2019年7月)

 ギリシャの正教会系メディア Romfea によりますと、集中治療室で治療を受けていた解任された前エルサレム総主教のイリネオス修道士(Irenaios)が、2019年7月9日に退院した模様です。

 

 (英語)The former Patriarch of Jerusalem Irenaios was discharged from the hospital – Romfea News

Romfea.newsさんのツイート: "The former Patriarch was discharged from the hospital on Tuesday night and went to his home where he reposes #romfeanews @JPatriarchate https://t.co/koVAyTEhI1"

 

 キリスト教/東方正教会/エルサレム・全パレスチナ総主教セオフィロス3世聖下(His Beatitude Theophilos III, Patriarch of Jerusalem and All Palestine)およびコンスタンティナ大主教アリスタルコス座下(Geronda Secretary-General Most Reverend Archbishop Aristarchos of Constantina)が病院を訪問していたとみられています。

 

キリスト教/ベラルーシ東方典礼カトリック教会が、7月9日~7月13日に予定していた行進を断念した模様(2019年7月)

 ベラルーシ共和国のカトリック・ポータルサイトによりますと、キリスト教/ローマ・カトリック教会/ベラルーシ東方典礼カトリック教会が2019年7月9日~7月13日に予定していた行進を断念した模様です。

 

 (ベラルーシ語)Catholic.by – Пілігрымка з Віцебска ў Полацк не выйдзе: ад вернікаў запатрабавалі аплаціць паслугі спецыяльных службаў

 (ロシア語)Интерфакс-Религия: Белорусские греко-католики отменили крестный ход из-за отсутствия средств на оплату услуг милиции, медиков и коммунальщиков

 

 同国の事情はよくわかりませんが、最近になっておこなわれた法改正によって、大規模な行進などをおこなう場合、当局に警察や医療班・清掃班などのための経費を支払わなければならなくなったように読めます。
 また、元大臣が、宗教的な催しには適応されないとコメントしていたようですが……。

 

 ベラルーシ東方典礼カトリック教会は極めて小規模で組織が整備されておらず、使徒座訪問者ヤン・セルギウス・ガイェク司祭(Father Jan Sergiusz Gajek, M.I.C., Apostolic Visitor)が代表的存在ということになると思われます。

 

キリスト教/ギリシャ正教会の2019年10月の聖シノド会合では、ウクライナ問題は議題にあがっていない模様(2019年7月)

 ギリシャの正教会系メディア Romfea によりますと、2019年10月8日~10月11日に予定されているギリシャ正教会の聖シノド会合では、ウクライナ問題は議題にあがっていないようです。

 

 (英語)Ukrainian issue is not on the agenda of the Holy Synod – Romfea News

 

 随分と先まで「ウクライナのことは検討しません」という話になっていますが……。
 「国内問題があるので、ウクライナのことなど考えていられない」という内憂を口実に外国に関する討議を避ける策でしょうか。

 

追記:
 ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)公式サイトもこの件を報じていますが、議題に出生率の低下、若年失業、新しく家庭を築くことができない問題、片親の家庭の問題、同性婚、デジタル技術及び人工知能への対応が含まれているように読めます。

 (ウクライナ語:ウクライナ正教会公式サイト)Синод Елладської Церкви не буде обговорювати «українське питання», – ЗМІ – Українська Православна Церква

 

追記2:
 (今のところ見出しはロシア語ですが、本文は英語)Синод Элладской Церкви не будет обсуждать «украинский вопрос», – СМИ – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 

追記3:
 (速報気味の情報ですが)キリスト教/ギリシャ正教会の常任聖シノドはコンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】を独立正教会として承認するかどうかを10月の全主教団聖シノド会合で決定することにしたという情報(2019年8月)