動画(英語):ロシア真正教会【RTOC】の西欧教区のチャンネルが、東方正教会アレクサンドリア総主教庁が、 Deaconess を“叙聖”したことに関する動画を公開(2024年5月)

 東方正教会系統の True Orthodoxy の教会の一つ/ロシア真正教会(RTOC : Russian True Orthodox Church)の西欧教区のYouTubeチャンネルが、東方正教会アレクサンドリア総主教庁が、女性輔祭(Deaconess)を“叙聖”したことに関する動画を公開しています。
 これはもちろん、アレクサンドリアへの批判です。

 

 (英語)Was the Ordination of a Deaconess Correct? – True Orthodox Diocese of Western Europe

True Orthodox:
Deaconesses and the Orthodox Church in 5 minutes #1 – YouTube

 

関連:
 キリスト教/東方正教会アレクサンドリア総主教庁のジンバブエ府主教セラフィム座下が、女性輔祭を叙聖(2024年5月)

キリスト教/アルメニア使徒教会タヴシュ教区長バグラト・ガルスタニャン大主教座下が首相候補への名乗りを挙げる(2024年5月)カナダとの二重国籍のため憲法上不可能か

 キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会のタヴシュ教区長バグラト・ガルスタニャン大主教座下(His Eminence Archbishop Bagrat Galstanyan, Primate of the Diocese of Tavush)がアルメニア共和国の首相候補への名乗りを挙げたようです。

 アルメニア共和国では、パシニャン首相率いる政権が、アゼルバイジャン共和国との国境画定のための政治的な協議をおこなっており、それがアルメニア側には納得できないものであるとする、反政権行動が起こっていますが、ガルスタニャン座下もその行動を率いる一人です。

 座下は、首相候補への名乗りを挙げるにあたり、アルメニア使徒教会の首座である全アルメニア人のカトリコスガレギン2世聖下へ教区長としての地位の返上を申し出たようです。
 これに対し、ガレギン2世と聖エチミアジン母座は、教区長としての地位は停止しているものの、座下は引き続き大主教の聖職階級に留まることが発表されています。

 座下が首相候補としてどれだけ支持を広げられるかという問題以前に、カナダとの二重国籍のため憲法上不可能であるようで、座下は憲法の改正から訴えているようです。

 

 (英語)Archbishop Bagrat Galstanyan Declares That He Is a Candidate for Prime Minister • MassisPost

MassisPost – Archbishop Bagrat Galstanyan Declares That He… | Facebook

 

 (英語)Archbishop Bagrat Galstanyan to retain episcopal rank – Mother See – Public Radio of Armenia
 (英語)In Armenia, Archbishop Bagrat becomes a candidate for premiership – News – news of Orthodoxy – the Union of Orthodox Journalists

キリスト教/コプト正教会首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下が、ローマ教皇庁教理省長官ビクトル・マヌエル・フェルナンデス枢機卿座下らと会見(2024年5月)

 2024年5月22日、キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会の首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下(His Holiness Pope Tawadros II of Alexandria)は、ローマ教皇庁教理省長官ビクトル・マヌエル・フェルナンデス枢機卿座下(His Eminence Victor Manuel Cardinal Fernández, Prefect of the Dicastery for the Doctrine of the Faith)と会見しました。

 コプト正教会側の公式ウェブサイトの記載から取れるのは(英語版の記事はときどき変になるので注意ですが)、2024年3月に出された、いわゆる同性婚(so-called same-sex marriage)を拒否する同教会の聖シノドの声明に対し、今回の訪問時に枢機卿がこれに賛同した、ということです。
 2023年末に、ローマ教皇庁が、同性カップルを祝福できるという見解を示したと報道された後に、東方の教会ではこれに対して神学的対話への影響や中止に関する議題があがりました。
 枢機卿は、同性婚にカトリック教会が賛成しているわけではないことを伝えています。

 枢機卿には、エジプト駐箚ローマ教皇大使ニコラス・ヘンリー・マリー・デニス・テヴナン大司教座下(アエクラヌム名義大司教 : Archbishop Nicolas Henry Marie Denis Thevenin, Titular Archbishop of Aeclanum, Apostolic Nuncio to Egypt, Apostolic Nuncio to Oman)が同行(なぜかコプト正教会の記事では毎回 Cardinal と表記されますが……)。

 

 (英語:コプト正教会 公式ウェブサイト)H.H. Pope Tawadros II Receives Cardinal Victor Fernandez, Envoy of the Pope of the Vatican, and Head of the Vatican’s Department of Doctrine and Faith – Coptic Orthodox Church

قداس… – Coptic Orthodox Church – الكنيسة القبطية الأرثوذكسية | Facebook

 

追記:
 バチカンニュース(英語版)でも記事が出たのでリンクしておきます。

 Fiducia supplicans: Fernández Visits Tawadros – Vatican News

 

追記2:
 ROME REPORTS も映像付きで記事を出しました。
 東西教会の融和(が進まない原因となりうる)ということで注目が高かった項目ということでしょうか。

 (英語)Vatican seeks to clear up misunderstandings with Coptic Church over same-sex blessings – Rome Reports

ROME REPORTS in English:
Vatican seeks to clear up misunderstandings with Coptic Church over same sex blessings – YouTube

キリスト教/フィンランド正教会の首座/ヘルシンキ・フィンランド全土大主教レオ座下が退任(2024年5月)11月に次の大主教を選出

 キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープルの管轄権下の自治正教会、フィンランド正教会の首座/ヘルシンキ・フィンランド全土大主教レオ座下(His Eminence Archbishop Leo of Helsinki and All Finland)の退任が、コンスタンティノープルに承認されたようです。

 2024年11月25日~11月28日に、次の大主教の選出がおこなわれ、コンスタンティノープルの承認後に着座します。

 

 (フィンランド語版:フィンランド正教会 公式ウェブサイト)Helsingin ja koko Suomen arkkipiispa Leo eläköityy Ekumeenisen patriarkaatin Pyhän Synodin siunauksella – Suomen ortodoksinen kirkko

 (英語)Archbishop Leo of Finland to retire by the end of the year / OrthoChristian.Com
 (英語)Archbishop Leo of Finland Announces Retirement, Successor to be Elected in November – Orthodoxy Cognate PAGE

 

Kirkkoamme piispana kaikkiaan yli 45… – Ortodoksit Suomessa | Facebook

 

Aamun Koitto – Mittavan uran kirkkomme palveluksessa… | Facebook

キリスト教/セルビア総主教ポルフィリイェ聖下が、ペーチ総主教修道院へ向かうためにコソボに入ろうとしたところ、コソボ当局に拒否された模様(2024年5月)

 2024年5月13日、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教ポルフィリイェ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness kyr Porfirije, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)は、他の高位聖職者らと年次会合の開始のため、コソボのペーチ総主教修道院に向かったところ、コソボ側からコソボに入るのを拒否された模様です。

Preventing the Head of the Serbian Orthodox Church from going to the Patriarchate of Peć is like forbidding the Pope to go to the Vatican or the Head of the Church of England to go to Canterbury Cathedral.

「セルビア正教会首座がペーチ総主教庁に向かうのを阻むのは、ローマ教皇がバチカンへ向かうのやカンタベリー大主教がカンタベリー大聖堂に行くのを禁止するようなもの」と強く反発しています。

 

 (英語:セルビア正教会 公式ウェブサイト)Statement by Serbian Patriarch kyr Porfirije – Serbian Orthodox Church
 (英語:セルビア正教会 公式ウェブサイト)Serbian Patriarch Porfirije and Hierarchs denied entry to Kosovo and Metohija – Serbian Orthodox Church
 (英語:セルビア正教会 公式ウェブサイト)Communique of the Holy Assembly of Bishops of the Serbian Orthodox Church – Serbian Orthodox Church