キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ロシア駐箚の英国大使と会見(2020年10月)

 2020年10月13日、、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、ロシア連邦駐箚英国特命全権大使デボラ・ブロンナート閣下(Her Excellency Deborah Bronnert CMG)と会見しました。

 会談では、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】、ロシア正教会とロシア国内の宗教間の話題、ロシア正教会と英国国教会(イングランド国教会)の交流、環境保護、宗教を基盤にした過激派活動の問題についてなどが取り上げられられたようです。

 

 (英語:ロシア正教会 モスクワ総主教庁 公式サイト)DECR chairman meets with British ambassador to Russia / News / Patriarchate.ru

 

関連:
 キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ロシア駐箚のイタリア大使館を訪問(2020年10月)英国、フランス、ギリシャ、ブルガリア、セルビア、レバノン、ブラジルの各大使らと会談

 

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ロシア駐箚のイタリア大使館を訪問(2020年10月)英国、フランス、ギリシャ、ブルガリア、セルビア、レバノン、ブラジルの各大使らと会談

 2020年10月5日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、ロシア連邦駐箚のイタリア大使館を訪問、イタリアを含めて、八ヶ国のロシア連邦駐箚特命全権大使と会見しました。

 八人は、
 イタリア大使、パスクアーレ・Q・テラッチアーノ閣下(His Excellency Pasquale Q. Terracciano)、
 英国大使、デボラ・ブロンナート閣下(Her Excellency Deborah Bronnert CMG)、
 フランス大使、ピエール・レヴィ閣下(His Excellency Pierre Lévy)、
 ギリシャ大使、カテリナ・ナッシカ閣下(Her Excellency Katerina Nassika)、
 ブルガリア大使、アタナス・クラスティン閣下(His Excellency Atanas Krastin)、
 セルビア大使、ミロスラフ・ラザンスキ閣下(His Excellency Miroslav Lazanski)、
 レバノン大使、チャウキ・ブー・ナサール閣下(His Excellency Chawki Bou Nassar)、
 ブラジル大使、トヴァル・ダ・シルヴァ・ヌネス閣下(His Excellency Tovar da Silva Nunes)。

 中東のキリスト教との現状、レバノンの打開策がない政治状況、ナゴルノカラバフ問題、ロシア・ウクライナ間の問題、地球温暖化、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】のパンデミック、ロシア正教会とブルガリア正教会の関係、ロシア正教会とセルビア正教会の関係、ウクライナのシスマの克服、トルコのアヤソフィア(Ayasofia : Hagia Sophia)がモスクへと改装使用されていること、などが話されたようです。

 また、イラリオン府主教と各国大使との個別会談の場が設定されるように同意がなされた模様。

 

 (英語:ロシア正教会 モスクワ総主教庁 公式サイト)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk meets with Ambassadors of Italy, France, Great Britain, Greece, Brazil, Serbia, Bulgaria and Lebanon / News / Patriarchate.ru

 

続報:
 キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ロシア駐箚の英国大使と会見(2020年10月)
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動画(英語):キリスト教/コプト正教会のロンドン大主教【ロンドン大司教】アンゲロス座下のクリスマス(降誕祭)メッセージ映像(2019年12月)

 キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会/ロンドン大主教【ロンドン大司教】アンゲロス座下(His Eminence Archbishop Angaelos of London)による降誕祭のメッセージ映像です。

 

Archbishop Angaelos(アンゲロス大主教公式チャンネル):
Feast of the Nativity Message 2019/2020 from HE Archbishop Angaelos – YouTube

 

キリスト教/英国正教会【イギリス正教会】【ブリテン正教会】首座/グラストンベリー府主教セラフィム座下(英国総主教)が、転倒して負傷したとのこと(2019年9月)

 キリスト教/オリエント正教会系統の英国正教会【イギリス正教会】【ブリテン正教会】(British Orthodox Church)の首座/グラストンベリー府主教“アバ”・セラフィム座下(His Eminence Abba Seraphim, Metropolitan of Glastonbury)は、転倒して上腕骨を骨折した模様。
 用語の正確な意味がいまいちわかりませんが、六週間は腕を吊るような包帯か何かの着用が必要なようです。

 

 (英語:英国正教会公式サイト)Abba Seraphim suffers a fall and a fracture – The British Orthodox Church

 

 セラフィム座下は英国総主教を称しており、また、今回の記事では後継者のジェームズ大主教座下がいるのでなにも心配はないというような記述もあります。

 セラフィム座下自身はコプト正教会で叙聖を受けており、その後コプト正教会から英国正教会が離脱した後にどうなったかはわかりませんが、オリエント正教会の主流の教会の聖職者として認められる条件は過去においては満たしています。
 が、ジェームズ座下は、そのような主流の教会に属さない主教を含んだ形で叙聖を受けています。
 また、(長い形での)ジェームズ座下の称号を含む表記は(His Eminence Abba James, Archbishop Titular of Caerleon-upon-Usk and Mafrian to the Metropolis of Glastonbury and British Patriarchate)となっており、カーリアン=アポン=アスク名義大主教に加え、「Mafrian」というものが付加されています。これはおそらく「Maphrian」と主に表記される過去のシリア正教会において総主教に次ぐ地位を持っていた聖職者の称号を後継者兼補佐(カトリックでいう協働)のためのジェームズ座下のために使用しているのでしょう。

 

キリスト教/コンスタンティノープル管轄権下で一方的に総主教代理区の地位を廃止(2018年11月)された西欧ロシア正教会大主教区のジャン大主教座下がロシア正教会モスクワ総主教庁への移動を決定(2019年9月)

 2019年9月14日、キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープルの管轄権下にあったものの2018年11月にコンスタンティノープルから一方的に総主教代理区としては廃止され、大主教区という集団としても解体をされそうな西欧ロシア正教会大主教区の首座ハリオポリス大主教ジャン座下(イオアン大主教 : His Eminence Archbishop JohnJean】【Ioan】【Ioann】 of Chariopoulis)は声明を発表しました。

 内容は、自身及び大主教区の教会法上の管轄をロシア正教会モスクワ総主教庁の管轄権下に移すことと、明日(9月15日)より、自身が属する教会の首座の名前としてキリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【全ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)の名を挙げて礼拝をおこなうとしています。

 ロシア正教会モスクワ総主教庁の聖シノドは、ジャン大主教からの要請を受け入れ、ジャン大主教および大主教と共に来る人々を歓迎するとともに、ジャン大主教にドゥブナ大主教(Archbishop of Dubna)の称号を用意したようです(ハリオポリス大主教はコンスタンティノープルの称号のため)。

 同大主教区は9月7日の臨時総会で必要な三分の二の賛成が得られず(賛成は六割弱)、今後どうするかというところでしたが、ジャン大主教は自分についてくるものだけでモスクワ総主教庁に移動することを決定したようです。以降、モスクワ総主教庁の管轄権下で自治的な権限を持つ大主教区となります。

 

 (英語)Abp. John moves Archdiocese of Russian Churches in Western Europe into Moscow Patriarchate / OrthoChristian.Com
 (英語)Interfax-Religion: Head of “Russian exarchate” of Constantinople joins Russian Orthodox Church
 (英語)Interfax-Religion: The Russian Church about return of “Russian exarchate” parishes under its jurisdiction: a long way is almost accomplished
 (英語)Former Head Of European Orthodox Archdiocese Joins Russian Orthodox Church – UrduPoint

 (英語)Archbishop John (Renneto) and parishes following him admitted to ROC – UOJ – the Union of Orthodox Journalists
 (英語)Archbishop John (Renneto) addresses his flock – UOJ – the Union of Orthodox Journalists
 (英語)Patriarch Kirill and Archbishop John have a telephone talk – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 (英語)Orthodox schism: Priests in Western Europe reject Constantinople, side with Moscow — RT World News

 (フランス語ほか:西欧ロシア正教会大主教区公式サイト)Archevêché des églises russes en Europe occidentale – Communiqué du Bureau de l’Archevêque du 14 septembre 2019
 (フランス語:西欧ロシア正教会大主教区公式サイト)Archevêché des églises russes en Europe occidentale – Communiqué du Bureau de l’Archevêque du 14 septembre 2019
※まだサイト上表記はコンスタンティノープル管轄権下を示すものが残っています。

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)The Russian Orthodox Church Holy Synod integrates the head of the Archdiocese of the Western European Parishes of Russian tradition as well as clergy and parishes who wish to follow him | The Russian Orthodox Church
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Holy Synod session minutes of September 14, 2019 | The Russian Orthodox Church
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Patriarch Kirill had a phone talk with Archbishop Ioann of Dubna | The Russian Orthodox Church
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)The Russian Orthodox Church Holy Synod integrates the head of the Archdiocese of the Western European Parishes of Russian Tradition as well as clergy and parishes who wish to follow him / News / Patriarchate.ru
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Patriarch Kirill had a phone talk with Archbishop Ioann of Dubna / News / Patriarchate.ru

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)ЖУРНАЛ Священного Синода от 14 сентября 2019 года / Официальные документы / Патриархия.ru
 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Священный Синод принял в состав Русской Православной Церкви главу Архиепископии западноевропейских приходов русской традиции, а также клириков и приходы, которые желают последовать за ним / Новости / Патриархия.ru
 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Состоялся телефонный разговор Святейшего Патриарха Кирилла и архиепископа Дубнинского Иоанна / Новости / Патриархия.ru
 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Священный Синод принял в состав Русской Православной Церкви главу Архиепископии западноевропейских приходов русской традиции, а также клириков и приходы, которые желают последовать за ним | Русская Православная Церковь
 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Состоялся телефонный разговор Святейшего Патриарха Кирилла и архиепископа Дубнинского Иоанна | Русская Православная Церковь

 (ロシア語:ベラルーシ正教会公式サイト)Журнал Священного Синода от 14 сентября 2019 года | Православие в мире | Новости | Официальный портал Белорусской Православной Церкви

 

 これまでジャン大主教派、大主教区の総会などの組織やルール、それに世俗的な法と教会法は別として来ましたが(それは理屈上はそうです)、今回の決定については教会法上のものであるとして、引き続き大主教区の総会などのルールは有効であるとしています。
 仮にモスクワ総主教庁の管轄権下に入らなくても、引き続き大主教区のルールでは共に行動することが可能と強弁できなくもないですが、さすがに……。
 グレートブリテン・アイルランド司祭長区(Deanery of Great Britain and Ireland)をはじめ、モスクワ総主教庁への移動に反対の票を投じた 41 %の人々(を代表とする人々)が大主教区より離脱を表明する可能性は極めて高いでしょう。ただ、彼らが「ではどうするか」というと、コンスタンティノープルの管轄権下でバラバラになるのを選ぶのか、ある程度のまとまりを作って教会法上合法な教会から離脱するのか、それはわかりません。

 

追記:
 ギリシャの正教会メディア Romfea もニュース記事を出しています。
 コンスタンティノープルを見限る者が出て、それをロシア正教会が受け入れるということが、ギリシャ人にとってどれだけの衝撃があるのかはまだ判断できませんが……。

 (ギリシャ語)ΕΚΤΑΚΤΟ: Δεκτός από το Πατριαρχείο Μόσχας ο Χαριουπόλεως Ιωάννης

Romfea.grさんはTwitterを使っています: 「ΕΚΤΑΚΤΟ: Δεκτός από το Πατριαρχείο Μόσχας ο Χαριουπόλεως Ιωάννης https://t.co/So8BV67FKR」 / Twitter

Praktoreio Ekklisiastikon… – Praktoreio Ekklisiastikon Eidiseon | Facebook

 

追記2:
 反ジャン大主教派なのかなんなのかよくわかりませんが(公式サイトを共有しているので)、大主教区のルールを守ろうとする人々が声明を出しています。
追記2の追記:
 下記のページは閲覧できなくなりました
 内部の争いがあることがはっきりしましたが、閲覧できなくなったということは、ジャン大主教側が勝利を収めたということになるのか、もう少し情勢を見守りたいと思います。
 ただ、もしかしたらイタズラの類だった可能性もあります。
追記2の追記2:
 キリスト教/コンスタンティノープルよりロシア正教会に移動(帰還)した西欧ロシア正教会大主教区のジャン大主教座下が、“反ジャン大主教派”に関して声明(2019年9月)

 (フランス語:西欧ロシア正教会大主教区公式サイト)Archevêché des églises russes en Europe occidentale – COMMUNIQUÉ D’UNE PARTIE DES MEMBRES DU CONSEIL DE L’ARCHEVÊCHÉ DU 14 SEPTEMBRE 2019

 この人々がなんなのか(どういう権限があるのか)いまいちよくわかりませんが、公式サイトで声明を出せるからには、管理的な権限はしっかり握っているのでしょう(反ジャン大主教ならばなぜジャン大主教の声明を掲載させたのかは疑問ですが……)。

 声明のポイントは二つで、一つは(フランス国内のメンバーに)ジャン大主教についていくか、コンスタンティノープルのエマニュエル府主教の教区内に吸収されるのを選ぶか、ルーマニア正教会の府主教の教区内に吸収されるのを選ぶか選択してその移動先と大主教区にそれぞれ連絡してねということです。ここでジャン大主教の gmail のアドレスがわざわざ掲載されていることから、この人々は以降ジャン大主教を大主教区から排除というかもう関係ない人として扱うつもりなのかもしれません。

 二つ目は、大主教区の首座はコンスタンティノープルからでないとダメだというようなルールが大主教区にあったらしく(はじめて知りました)、モスクワ総主教庁に移ったジャン大主教はもはやその任務にあたれないとしています(よって彼らの見解によればもう首座ではありません)。
 そのため、コンスタンティノープルに首座代行の指名を求めたそうです。
 唖然……。
 コンスタンティノープルは大主教区は(もう)存在しないといっているのに、存在しないものの首座代行の指名を求めてどうするのか……。
 もちろんシスマ2018からのコンスタンティノープルの行動はルールもクソもないので、存在しない団体の首座代行を指名するくらい平気でするかもしれないですが(モスクワへの嫌がらせのためだけに!)、この状況にいたってまでコンスタンティノープルにすがりつくしかないこの人たちはなんなんでしょうね。そんなにコンスタンティノープルに従いたいなら、コンスタンティノープルは大主教区を解散して分割して吸収するといったんだからそれに従えばいいでしょうコンスタンティノープルのいっていることを真面目に聴いているのですか?
 ごちゃ混ぜのデタラメな教会の末路はこんなものか……。
 ですが東方正教会全体の未来がこれよりマシだという保証はまったくありません。というか規模が大きくなる分、もっとアホらしいものを我々は見ることになるでしょう。

 

 シスマ2018以降、コンスタンティノープルとギリシャ人のいい加減ぶりさはひどいものがありますが(所詮バルバロイはどうでもいいのでしょう)、この大主教区のコンスタンティノープルにしがみつく人々もひどさでは引けを取りません。コンスタンティノープルのいうことを無視しつつコンスタンティノープルは絶対だというような行動を取るのは理解に苦しむところです。あいまいな供述をしつつコンスタンティノープルにまとわりついているので、ストーカー防止法のような法律でコンスタンティノープルから訴訟を起こされるのではないでしょうか。

 

 なお、そんなことはどうでもよくて、重要なのは聖堂や修道院や預金などの教会財産を誰が抑えているかということになるかと思います。
 主流の教会から離脱した人々が嘲笑交じりに指摘するように、争いが起きると最後は金を争うのが東方正教会の教会法上合法な教会です。

 

追記3:
 ロシアの Interfax によりますと、9月15日に、パリのアレクサンドル・ネフスキー大聖堂で、モスクワ総主教庁の管轄権下に移ってから初めての礼拝がおこなわれたようです。
 
 (ロシア語)Интерфакс-Религия: Прихожане "русского экзархата" в Париже с восторгом встретили весть о присоединении к РПЦ
 (英語)Interfax-Religion: Parishioners of the “Russian exarchate” in Paris enthusiastic about joining the Russian Orthodox Church
 (英語)Faithful fill church for Abp. John’s first Liturgy as hierarch of the Russian Church / OrthoChristian.Com

 

追記4:
 公式サイトで礼拝がおこなわれたという記事が出ました。

  (フランス語:西欧ロシア正教会大主教区公式サイト)Archevêché des églises russes en Europe occidentale – Dimanche historique et festif à la Cathédrale Saint Alexandre Nevsky