2024年5月13日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、インドのキリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/シリア・マラバル東方典礼カトリック教会(シロ=マラバル東方典礼カトリック教会)首座/エルナクラム=アンガマリー首位大司教“マル”・ラファエル・タッティル座下(His Beatitude Archbishop MarRaphael Thattil, Major Archbishop of Ernakulam-Angamaly)ら、同教会の聖職者らと会見しました。
– Bishop Bosco Puthur, emeritus of Saint Thomas of the Apostle of Melboure of the Syro-Malabars, Australia; apostolic administrator “sede plena” of the archeparchy of Ernakulam-Angamaly of the Syro-Malabars, India;
負傷者には、“マル”・マリ・エマニュエル主教座下(His Grace MarMari Emmanuel, Bishop of Christ The Good Shepherd Church)が含まれているということです。
同主教は、キリスト教/東方教会(景教・ネストリウス派などの呼称あり)/古代東方教会で主教叙階を受けたものの、現在は独立してクライスト・ザ・グッド・シェパード・チャーチ(善き羊飼いキリスト教会 : Christ The Good Shepherd Church)を率いているとの情報があります。
ただ、最終的な古代東方教会からのはっきりした処分の決定(聖職権限停止や破門など)の情報は見当たりません。
また、古代東方教会および、アッシリア東方教会(古代東方教会はアッシリア東方教会から分離して成立)が今回の襲撃を受けて、襲撃を非難する声明を出しています。古代東方教会の声明には、同主教について、自教会の聖職者であるととれる記述はないようです。
“Do not be overcome by evil, but overcome evil with good.” Romans 12:21 Violence breads more violence. Praying for the speedy recovery of Mar Mari Emmanuel and other victims of today’s attack in Sydney, Australia 🇦🇺. pic.twitter.com/iAbKBsLD0c
キリスト教/東方教会(景教、通称:ネストリウス派、など)/アッシリア東方教会の首座/第122代カトリコス=総主教“マル”・アワ3世ロイェル聖下(His Holiness MarAwa III Royel, The Catholicos-Patriarch of the Assyrian Church of the East)へのインタビュー記事が掲載されています。
2024年1月9日、シリア・マラバル東方典礼カトリック教会の聖シノドスは、シャムシャバード司教ラファエル・タッティル座下(Bishop Raphael Thattil, Bishop of Shamshabad)を新たな首座・エルナクラム=アンガマリー首位大司教に選出しました。
座下の選出は予想されていなかったことであり、現地では意外に受け止められています。
翌2024年1月10日、ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、同教会による座下の選出を承認。
これにより、ラファエル・タッティル座下は、シリア・マラバル東方典礼カトリック教会の首座・エルナクラム=アンガマリー首位大司教となると同時に、エルナクラム=アンガマリー大司教区の教区長となります(His Beatitude Archbishop MarRaphael Thattil, Major Archbishop of Ernakulam-Angamaly)。
同大司教区の教区付きのセバスティアン・ヴァニヤプラッカル司教座下(Bishop MarSebastian Vaniyapurackal, Archiepiscopal Administrator of Ernakulam-Angamaly, Administrator of Syro-Malabar Church, Titular Bishop of Troyna)は、首位大司教の代行として、同教会の首座代行となっていましたが、この役割は終了となったとみてよいと思われます。
しかしローマ教皇聖座の発表によれば、使徒座管理であるボスコ・プサー司教(Bishop MarBosco Puthur, Apostolic Administrator of Ernakulam-Angamaly)は、使徒座管理として職に留まります。これの理由は不明ですが、同教会内部での伝統を巡る争いなどが終結していないことが一因なのか……?
Bishop Bosco Puthur, emeritus of Saint Thomas the Apostle of Melbourne of the Syro-Malabars, Australia, will continue as apostolic administrator ad nutum Sanctae Sedis of the archeparchy of Ernakulam-Angamaly of the Syro-Malabars donec aliter provideatur.
2023年12月7日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、インドの、シリア・マラバル東方典礼カトリック教会(シロ=マラバル東方典礼カトリック教会)首座のジョージ・アレンチェリー枢機卿座下(His Beatitude MarGeorge Cardinal Alencherry, Major Archbishop of Ernakulam-Angamaly)がエルナクラム=アンガマリー首位大司教を辞任することを許可しました。
※なお、同教会の状況をよく把握していないので、下記文には間違いがあるかもしれません。
エルナクラム=アンガマリー大司教区では、首位大司教の他に、使徒座管理を兼職していた別教区のアンドルーズ・タザット大司教座下(トリチュール大司教 : Archbishop MarAndrews Thazhath, Archbishop of Trichur)がいましたが任を解かれ、ボスコ・プサー司教(Bishop MarBosco Puthur, Apostolic Administrator of Ernakulam-Angamaly)が新たな使徒座管理に叙任されています。
また、シリア・マラバル東方典礼カトリック教会の首座代行/エルナクラム=アンガマリー大司教座管理には、教会法に基づき、同大司教区の教区付きのセバスティアン・ヴァニヤプラッカル司教座下(Bishop MarSebastian Vaniyapurackal, Archiepiscopal Administrator of Ernakulam-Angamaly, Administrator of Syro-Malabar Church, Titular Bishop of Troyna)が任にあたるようです。
次の首位大司教の選出は、2024年1月とされています。