キリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ロシア連邦駐箚のエチオピア大使と会見(2020年10月)

 2020年10月29日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、ロシア連邦駐箚エチオピア連邦民主共和国特命全権大使アレマイユ・テゲヌ・アールガウ閣下(His Excellency Alemayehu Tegenu Aargauアレマイエフ・テゲヌ)と会見しました。

 会談では、過激派によるエチオピア正教会への攻撃を含むエチオピア情勢などが話題となったようです。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁 公式サイト)DECR chairman meets with Ethiopian ambassador in Russia / News / Patriarchate.ru
 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁 公式サイト)Состоялась встреча председателя ОВЦС с послом Эфиопии в России / Новости / Патриархия.ru

 

キリスト教/“モンテネグロ正教会”の“ミハイロ府主教”が、イタリア王妃エレナ(モンテネグロ出身)の彫像設置のためモンテネグロを訪問したイタリア王室(直系)継嗣ヴェネツィア公エマヌエーレ・フィリベルト殿下と会見・同行(2019年9月)

※この記事は世界の王室ニュースと一部重複します。

 

 キリスト教/東方正教会の教会法上合法な教会に属さない(または主流のグループに属さない)“モンテネグロ正教会(MOC)”首座の“ミハイロ府主教”(ツェティニェ大主教・モンテネグロ府主教ミハイロ座下 : His Beatitude Mihailo, Archbishop of Cetinje and Montenegrin Metropolitan)は、曾祖母の故イタリア王妃エレナ陛下(Her Majesty Queen Elena of Italy : モンテネグロ出身)の彫像設置のためにモンテネグロを訪問したイタリア王室継嗣のヴェネツィア公/ピエモンテ公/サヴォイア公子エマヌエーレ・フィリベルト殿下(His Royal Highness Prince Emanuele Filiberto of Savoy, Prince of Venice and Piedmont)と会見、同行しました。

 

 エマヌエーレ・フィリベルト殿下とモンテネグロ文化大臣のアレクサンダル・ボグダノヴィッチ閣下(Aleksandar Bogdanović)の会見:

会談と、その後の大臣と殿下それぞれのコメント。殿下のコメントは4:49辺りから、
冒頭などで出てくる白ヒゲの聖職者がミハイロ府主教/
Ministarstvo kulture Crne Gore(モンテネグロ文化省公式チャンネル):
2019 09 07 Cetinje – Ministar kulture Aleksandar Bogdanović – Princ Emanuel Filiberto di Savoja – YouTube

 

向かって左から、エマヌエーレ・フィリベルト殿下、ミハイロ府主教、文化大臣:
Aleksandar Bogdanović – Princ Emanuel Filiberto di Savoja,… | Flickr
Aleksandar Bogdanović - Princ Emanuel Filiberto di Savoja, Cetinje

 

 (モンテネグロ語【セルビア語】ラテン文字:モンテネグロ文化省公式サイト)Detalji | Ministarstvo kulture podržava inicijativu o podizanju spomenika kraljici Jeleni u Podgorici
 (写真)Aleksandar Bogdanović – Princ Emanuel Filiberto di Savoja, Cetinje (07.09.2019.) | Flickr

 

 

 エマヌエーレ・フィリベルト殿下とポドゴリツァ市長イヴァン・ヴコヴィッチ閣下(Ivan Vuković)の会見(ミハイロ府主教が同行):

 (モンテネグロ語【セルビア語】ラテン文字:写真あり)Podrška Glavnog grada za podizanje spomenika kraljici Jeleni – Glavni Grad Podgorica

📢|Podrška Glavnog grada za podizanje… – Glavni grad Podgorica | Facebook

Con il sindaco di Podgorica per… – Emanuele Filiberto | Facebook

 

 

エマヌエーレ・フィリベルト殿下と“モンテネグロ正教会(MOC)”のコトルの教区の聖職者ら:
ПОĆЕТА ПРИНЦА ЕМАНУЕЛА ФИЛБЕРТА… – Епископија Которско-приморска – ЦПЦ | Facebook

 

エマヌエーレ・フィリベルト殿下、モンテネグロ駐箚イタリア共和国特命全権大使、ミハイロ府主教:
Con SE l’Ambasciatore d’Italia in… – Emanuele Filiberto | Facebook

 

追記:
 記事が二つ出ていたのでリンク。

 (英語)Prince Emanuele Filiberto di Savoia: Montenegro has great potential – CdM
 (モンテネグロ語:セルビア語ラテン文字)Crna Gora je preporođena država | Analitika – Informativni Portal

 記事によれば、今回の訪問はミハイロ府主教の招待によるもののようです。なぜか“モンテネグロ正教会”と関係が深いようです。
 モンテネグロ政府の協力などは、対セルビアの戦略の一環でしょうか。
 また、セルビア正教会と“モンテネグロ正教会”との問題について殿下は、知識がないとしてコメントを控えたようです。

 

キリスト教/エチオピア正教会の聖堂が襲撃される、また総主教庁の文書を装う偽文書を公開する記者会見がおこなわれる、など(2019年9月)

 2019年9月2日に、キリスト教/オリエント正教会/エチオピア正教会の常任聖シノドの緊急会合がおこなわれたようです。

 

 (英語)Ethiopian Orthodox Patriarchate Slams Relentless Attack on Churches and the Faithful | News | Orthodoxy Cognate PAGE

 

 エチオピア連邦民主共和国内の人種対立の影響がベースにあるようですが……。
 人種対立によりエチオピア正教会の聖堂が襲撃されたり、元エチオピア正教会の司祭でオロモ人の政治活動家がオロモ人の教会分離を認めるかのようなエチオピア正教会総主教庁の偽文書を記者会見で公開したり、ということがあったようです。

 それなりの人口を擁しながら政治的立場が低く扱われてきたオロモ人ですが、おそらくですが、エチオピア正教会でも立場が低いものなのだと思います。
 エチオピア正教会は、アメリカ合衆国の亡命シノドとの統合がおこなわれて一年と少しが経過しましたが、政治状況にあわせて問題がまた浮上してきたようです。
 政治家も非常にあやふやな態度を取っているようで、エチオピア正教会は面倒な時期を迎えたかもしれません。

 

キリスト教/ロシア正教会ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ロシア駐箚のエチオピア大使と会見(2019年3月)

 2019年3月5日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、新たにロシア連邦を駐箚するエチオピア連邦民主共和国特命全権大使アレマイユ・テゲヌ・アールガウ閣下(His Excellency Alemayehu Tegenu Aargauアレマイエフ・テゲヌ)と会見しました。

※新大使は潅水・エネルギー大臣を務めていた方かもしれません。

 会談では、昨年【2018年】5月のキリスト教/エチオピア総主教“アブネ”・マティアス1世聖下のロシア公式訪問についてや、2011年のイラリオン府主教座下によるエチオピア訪問時の(2012年に永眠した)エチオピア総主教“アブネ”・パウロス聖下との会談などについて触れられたようです。

 東方正教会の教会分裂を受けて、オリエント正教会の中で最大の信徒数を誇るエチオピア正教会との関係は今までより重要になっていくでしょう。

 

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)DECR chairman meets with new Ethiopian ambassador to Russia | The Russian Orthodox Church
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)DECR chairman meets with new Ethiopian ambassador to Russia / News / Patriarchate.ru

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Председатель ОВЦС встретился с новоназначенным послом Эфиопии в России / Новости / Патриархия.ru

 (英語)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk meets with new Ethiopian ambassador to Russia – Romfea News

Romfea.newsさんのツイート: "Ethiopian ambassador to #Russia : The activation of relations between the Russian Orthodox Church and the Ethiopian Church helps revive the historical closeness of the two nations #romfeanews #Ethiopia #Hilarion #Aargau https://t.co/5FhAZPZMDW"

 

キリスト教/コプト正教会の修道士がイスラエル警察に手錠をかけられるなどした件について、エチオピア正教会の聖シノドはコプト正教会を全面的に批判する声明を発表した模様(2018年10月)

 Orthodoxy Cognate PAGE によりますと、キリスト教/オリエント正教会/エチオピア正教会の聖シノドは、キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会の修道士がイスラエル警察に手錠をかけられるなどした件について、声明を発表。

 エルサレムのスルタン修道院の所有問題についてですが、今回、エチオピア正教会の聖シノドは、イスラエル政府に対しコプト正教会の蛮行を無視して修道院の改修を始めるようにという要望の提出と、コプト正教会のアレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下(His Holiness Pope Tawadros II of Alexandria)らの声明には偽りがある(エチオピア正教会の立場が正しい)という内容などの対抗的な声明を発表したようです。

 

 (英語)Statement by the Ethiopian Orthodox Tewahedo Church’s Holy Synod Concerning Deir El-Sultan – News | Orthodoxy Cognate PAGE

 

OCP® Tweetsさんのツイート: "https://t.co/nZRoxgMtqR"

 

関連:
 キリスト教/エルサレムのスルタン修道院問題で、イスラエル警察の対応に抗議していたコプト正教会の修道士が手錠をかけられ地べたに押しつけられひきずられる(2018年10月)
 映像(アラビア語・英語字幕):キリスト教/コプト正教会の修道士がイスラエル警察に“暴力”を受けた件でアレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下がそもそもの問題を説明する動画(2018年10月)イスラエル政府とエチオピア正教会を批判