国際刑事警察機構【ICPO】が、“辞任”したベーチュ枢機卿座下に6000万円以上の金を送らせた女を逮捕(2020年10月)2000万円以上がシャネルなどに使われたとのこと

 まだなにやらすっきりしない話ですが、いずれ日本語のニュースも出ると思いますので、それを参照してください。

 2020年10月13日、国際刑事警察機構(ICPO : Interpol)は、チェチーリア・マローニャ容疑者(Cecilia Marogna)をイタリアのミランで逮捕しました。バチカンに送還される予定。

 9月24日に辞任した、ローマ教皇庁列聖省長官ジョヴァンニ・アンジェロ・ベーチュ枢機卿座下(His Eminence Giovanni Angelo Cardinal Becciuによって、6000万円以上($580,000)の金をペーパーカンパニーに送らせた容疑で、三分の一以上のお金はシャネル、プラダ、ヴァレンティノなどに使われてしまっているようです。

 ベーチュ枢機卿は国務省でも役職があり、容疑者をアフリカやアジアにおける支援活動の専門家と思い込んで雇ってお金を振り込んでしまった、みたいな話に受け取れますが……。

 同枢機卿の辞任に関しては、なにがなにやら状態で、全容ははっきりしていません。
 今回の疑惑に関しても、国務省の役職から外れた後に送金がおこなわれていることになり(その前にもまだまだあるのかもしれませんが)、さらなる情報待ちというところでしょうか。

 

 (英語)Woman who received $580,000 from Cardinal Becciu's office arrested | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Woman who received $580,000 from Cardinal Becciu's office arrested – YouTube

 

キリスト教/ローマ・カトリック教会:2006年に15歳で帰天したカルロ・アクティスが列福(2020年10月)

 2020年10月11日、ローマ教皇名誉代理司教アゴスティーノ・ヴァッリーニ枢機卿座下は(His Eminence Agostino Cardinal Vallini, Vicar General Emeritus of Rome)は、2006年に急性骨髄性白血病により15歳で帰天した尊者カルロ・アクティス(Venerable Carlo Acutis)の列福式を執りおこないました。

 聖体の奇跡や聖母の出現に関するウェブサイトを制作、いわゆるミレニアル世代初の列福で、若者とコンピュータ・プログラマの守護者となったようです。

 

 (英語:バチカン・ニュース)Carlo Acutis: Millennial generation has a Blessed – Vatican News
 (英語:バチカン・ニュース)Pope: ‘Blessed Carlo Acutis a witness of Christ for younger generations’ – Vatican News

 

 (英語)This was the beatification of Carlo Acutis | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
This was the beatification of Carlo Acutis – YouTube

 

 (英語)Pope Francis – words on Carlo Acutis | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Pope Francis – words on Carlo Acutis – YouTube

 

 (英語)The pope invites young people to follow example of Blessed Millennial Carlo Acutis | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
The pope invites young people to follow example of Blessed Millennial Carlo Acutis – YouTube

 

追記:

 15歳で夭逝した少年が列福!カルロ・アクティスの紹介ビデオのリンク – オプス・デイ

セイドー文化センターSeido Cultural Center:
カルロ・アクティスとは?(日本語の字幕) – YouTube

 

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ロシア駐箚のイタリア大使館を訪問(2020年10月)英国、フランス、ギリシャ、ブルガリア、セルビア、レバノン、ブラジルの各大使らと会談

 2020年10月5日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))は、ロシア連邦駐箚のイタリア大使館を訪問、イタリアを含めて、八ヶ国のロシア連邦駐箚特命全権大使と会見しました。

 八人は、
 イタリア大使、パスクアーレ・Q・テラッチアーノ閣下(His Excellency Pasquale Q. Terracciano)、
 英国大使、デボラ・ブロンナート閣下(Her Excellency Deborah Bronnert CMG)、
 フランス大使、ピエール・レヴィ閣下(His Excellency Pierre Lévy)、
 ギリシャ大使、カテリナ・ナッシカ閣下(Her Excellency Katerina Nassika)、
 ブルガリア大使、アタナス・クラスティン閣下(His Excellency Atanas Krastin)、
 セルビア大使、ミロスラフ・ラザンスキ閣下(His Excellency Miroslav Lazanski)、
 レバノン大使、チャウキ・ブー・ナサール閣下(His Excellency Chawki Bou Nassar)、
 ブラジル大使、トヴァル・ダ・シルヴァ・ヌネス閣下(His Excellency Tovar da Silva Nunes)。

 中東のキリスト教との現状、レバノンの打開策がない政治状況、ナゴルノカラバフ問題、ロシア・ウクライナ間の問題、地球温暖化、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】のパンデミック、ロシア正教会とブルガリア正教会の関係、ロシア正教会とセルビア正教会の関係、ウクライナのシスマの克服、トルコのアヤソフィア(Ayasofia : Hagia Sophia)がモスクへと改装使用されていること、などが話されたようです。

 また、イラリオン府主教と各国大使との個別会談の場が設定されるように同意がなされた模様。

 

 (英語:ロシア正教会 モスクワ総主教庁 公式サイト)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk meets with Ambassadors of Italy, France, Great Britain, Greece, Brazil, Serbia, Bulgaria and Lebanon / News / Patriarchate.ru

 

続報:
 キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ロシア駐箚の英国大使と会見(2020年10月)
 キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ロシア駐箚のセルビア大使と会見(2020年10月)
 キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ロシア駐箚のギリシャ大使と会見(2020年10月)
 キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下が、ロシア駐箚のレバノン大使と会見(2020年10月)

 

キリスト教/“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”が、イタリアで上訴審の始まるヴィタリー・マルキウ被告を無罪にしてくれるようにローマ教皇フランシスコ聖下に要請(2020年9月)

 “ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”首座/“フィラレート総主教”(キーウ・ルーシ=ウクライナ全土総主教フィラレート聖下 : His Holiness Patriarch Filaret of Kyiv and All Rus’-Ukraine)は、2020年9月29日にイタリア共和国で上訴審の始まるヴィタリー・マルキウ被告(Vitalii Markiv)に関して、「その権威とすべての可能な手段を使って無罪にしてくれるように」キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)に要請する文書を公開しています。

 

 (ウクライナ語:キエフ総主教庁【UOC-KP】公式ウェブサイト)Патріарх Філарет звернувся до Папи Римського Франциска на підтримку Віталія Марківа – Українська Православна Церква Київський Патріархат

 

 ヴィタリー・マルキウ被告は、ウクライナ国家警護隊の元・隊員で、ドンバス戦争においてイタリアの報道写真家らを殺害したとして、2019年にイタリアで有罪・24年の実刑判決が出ています(なお、イタリア市民権を保有している模様)。
 これに関しては、すべてロシアの陰謀で彼は無罪との説もウクライナなどから出ており、ゼレンスキー大統領らがイタリアに働きかけていました。

 

 真偽はともかくとして、ローマ教皇の力でイタリア共和国の裁判をなんとかしようという、フィラレート総主教の要請は……なんというかウクライナらしいといったらウクライナ人に怒られるのかもしれませんが、率直に言ってムチャを申される!、という気がします。

 なお、今のところですが、ロシア正教会モスクワ総主教庁系のウクライナ正教会【UOC】はもとより、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】やウクライナ東方典礼カトリック教会【UGCC】からは、ローマ教皇への要請などは出ておりません。

 

イタリア訪問中のキリスト教/アルメニア使徒教会カトリコスのガレギン2世聖下が、アルメニア・アゼルバイジャン間の戦闘勃発のため、ローマ教皇フランシスコ聖下との会談の後に急遽帰国(2020年9月)

 2020年9月27日、キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会/全アルメニア人のカトリコス・最高総主教ガレギン2世聖下(His Holiness Karekin IIGaregin II】, Supreme Patriarch and Catholicos of All Armenians)は、訪問先のイタリア共和国から急遽帰国の途についた模様。
 アルメニア共和国とアゼルバイジャン共和国との間での戦闘が勃発したためで、キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇フランシスコ聖下(ローマ法王フランシスコ台下 : His Holiness Pope Francis)との会談がおこなわれたと報道されています(予定を早めておこなわれたのではないかと思いますが、未確認)。

 ガレギン2世聖下には、アルメニア使徒教会 聖エチミアジン母座の西欧・カトリックへの窓口役となっているハジャグ・バルサミャン大主教座下(His Eminence Archbishop Khajag Barsamian)が同行したようです。

 

 (英語)Catholicos of All Armenians meets with Pope Francis, Azerbaijan's military operations discussed
 (英語)Pope
 (英語)All-Armenian Catholicos meets with Pope Francis and discusses military operations of Azerbaijan

 

 (イタリア語)Papa Francesco incontra il Catholicos armeno Karekin II. “Abbiamo pregato per la pace”

ACI StampaさんはTwitterを使っています 「L'incontro tra #PapaFrancesco e Karekin II 🔈Intervista al Catholicos #Armenia https://t.co/MYXrnDDJb9」 / Twitter

 

Armenian Church(アルメニア使徒教会 聖エチミアジン母座 公式チャンネル):
Catholicos of All Armenians Met With His Holiness Pope Francis – YouTube