キリスト教/ゴア・ダマン大司教区の補佐司教にシミオン・プリフィカソン・フェルナンデス司祭が叙階される(2024年6月)

 2024年6月17日、キリスト教/ゴア・ダマン大司教区の補佐司教に叙任されていたシミオン・プリフィカソン・フェルナンデス司祭(Father Simião Purificação Fernandes)が、司教叙階を受けました。

 叙階者は、東インド諸島総大司教/ゴア・ダマン大司教フィリペ・ネリ・アントニオ・セバスティアン・ド・ロザリオ・フェラン枢機卿座下(His Eminence Filipe Neri António Sebastião do Rosário Cardinal Ferrão, Archbishop of Goa and Daman, Patriarch of East Indies)らです。

 

 (英語)Chandor-born Fr Simião Purificação Fernandes ordained Bishop, calls for unity and inclusivity | The Navhind Times

Goa Diocesan Centre For Social Communication Media:
Episcopal Ordination of Auxiliary Bishop Simião Purificação Fernandes at Sé Catedral Church Oldgoa – YouTube

キリスト教/アルメニア使徒教会/キリキア・カトリコスのアラム1世聖下が、マロン東方典礼カトリック教会首座/アンティオキア総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下を訪問(2024年6月)

 2024年6月10日、キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会(アルメニア正教会)キリキア・カトリコスのアラム1世聖下(His Holiness Aram I, Catholicos of the Great House of Cilicia【Catholicos of the Holy See of Cilicia】)は、キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会【マロン派】首座/アンティオキア・レバント全土総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下(His Beatitude and Eminence Moran Mor Béchara Boutros Cardinal Raï, O.M.M. , Patriarch of Antioch【Antiochia】 and the Whole Levant 【Maronite】)を訪問しました。

 実施が遅れているレバノン共和国の総選挙、これから予定されているアラム1世によるバチカン訪問と、アラム1世によるレクチャーと、ローマ教皇フランシスコ聖下との会見が、会談の内容のようです。

 また、アラム1世は、レバノン共和国駐箚ローマ教皇大使パオロ・ボルジア座下(ミラッツォ名義大司教 : Archbishop Paolo Borgia, Apostolic Nuncio to Lebanon, Titular Archbishop of Milazzo)とも会談しました。

 加えて、アラム1世は、本国アルメニアのガレギン2世とも電話会談。

 バチカン訪問に向けて、いろいろと会談がなされているようです。

 

 (英語:アルメニア使徒教会 キリキア・カトリコス庁 公式サイト)His Holiness Catholicos Aram I Meets with Patriarch Cardinal Mar Bechara Boutros Al-Rai – Armenian Church Catholicosate of Cilicia

XユーザーのArmenian Churchさん: 「On Monday, June 10th, 2024, His Holiness Catholicos Aram I met with Patriarch Cardinal Mar Bechara Boutros Al-Rai at the Maronite Patriarchate in Bkerke. https://t.co/xnLrtqTn17」 / X
https://x.com/holyseeofcilici/status/1800845635459088414

Armenian Church, Holy See of Cilicia | Facebook

イラク首相が、キリスト教/カルデア東方典礼カトリック教会首座/バグダッド総大司教ルイ・ラファエル1世サコ枢機卿座下を、あらためて総大司教として認める(2024年6月)

 大統領が過去の大統領令を撤回したことにより、イラク共和国内での公的な地位が失われた状態(教会法とは関係ない)になっていたキリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/カルデア東方典礼カトリック教会の首座/バグダッド総大司教ルイ・ラファエル1世サコ枢機卿座下(His Eminent Beatitude Louis Raphaël I Cardinal Sako, Patriarch of Baghdad, Archbishop of Baghdad, Chaldean Patriarch)ですが、イラク共和国首相ムハンマド・シーア・アル・スーダーニー閣下(His Excellency Mohammed Shia’ Al Sudani)が首相令を出して、サコ枢機卿が総大司教である旨を(あらためて)認めました。

※大統領が大統領令を撤回したものが、首相令でどうにかなるのは不思議のような気もしますが……。

 

 (英語)Iraqi PM appoints Cardinal Sako as Patriarch of the Chaldeans – Shafaq News
 (英語)Iraq's Cardinal Sako reinstated as head of Chaldean Church – UCA News
 (英語)Cardinal Sako Reinstated As Chaldean Patriarch in Iraq
 (英語)Iraqi PM restores Cardinal Sako as Chaldean Catholic Patriarch

 

 (英語)Iraq officially reinstates cardinal as Chaldean patriarch one year later – Rome Reports

ROME REPORTS in English:
IRAQ | Iraq officially reinstates cardinal as Chaldean patriarch one year later – YouTube

キリスト教/コプト正教会首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下が、同教会のロンドン大主教アンゲロス座下と会見(2024年6月)

 2024年6月11日、キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会の首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下(His Holiness Pope Tawadros II of Alexandria)は、同教会のロンドン大主教【ロンドン大司教】アンゲロス座下(His Eminence Archbishop Angaelos of London)と会見しました。

 内容は、アンゲロス大主教から活動の報告を受けているようなもののようですが。

 前々から気になっているのは、アンゲロス大主教の称号について、コプト正教会(アレクサンドリア総主教庁)の公式ウェブサイトは、主教(Bishop)としか表記しておらず、大主教である表記を見たことがありません。
 ただし、コプト正教会の海外教区では、大主教(Archbishop)としているところが、英国以外でもあり、本人が勝手に名乗っているようなわけでももちろんなさそうです。

 

 (英語:コプト正教会 公式ウェブサイト)H.H. Pope Tawadros II Receives H.G. Bishop Angelos, Bishop of London – Coptic Orthodox Church

H.H…. – Coptic Orthodox Church – الكنيسة القبطية الأرثوذكسية | Facebook

XユーザーのArchbishop Angaelosさん: 「Blessed to be received by His Holiness Pope Tawadros III, Pope of Alexandria and Patriarch of the See of Saint Mark, at the Papal Residence in Cairo today, with an opportunity to discuss the Church’s pastoral ministry and wider engagement in the Britain, as well as our ecumenical https://t.co/2HaU8gPZaN」 / X
https://x.com/BishopAngaelos/status/1800491220038250711

キリスト教/コプト正教会首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下が、ローマ教皇庁教理省長官ビクトル・マヌエル・フェルナンデス枢機卿座下らと会見(2024年5月)

 2024年5月22日、キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会の首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下(His Holiness Pope Tawadros II of Alexandria)は、ローマ教皇庁教理省長官ビクトル・マヌエル・フェルナンデス枢機卿座下(His Eminence Victor Manuel Cardinal Fernández, Prefect of the Dicastery for the Doctrine of the Faith)と会見しました。

 コプト正教会側の公式ウェブサイトの記載から取れるのは(英語版の記事はときどき変になるので注意ですが)、2024年3月に出された、いわゆる同性婚(so-called same-sex marriage)を拒否する同教会の聖シノドの声明に対し、今回の訪問時に枢機卿がこれに賛同した、ということです。
 2023年末に、ローマ教皇庁が、同性カップルを祝福できるという見解を示したと報道された後に、東方の教会ではこれに対して神学的対話への影響や中止に関する議題があがりました。
 枢機卿は、同性婚にカトリック教会が賛成しているわけではないことを伝えています。

 枢機卿には、エジプト駐箚ローマ教皇大使ニコラス・ヘンリー・マリー・デニス・テヴナン大司教座下(アエクラヌム名義大司教 : Archbishop Nicolas Henry Marie Denis Thevenin, Titular Archbishop of Aeclanum, Apostolic Nuncio to Egypt, Apostolic Nuncio to Oman)が同行(なぜかコプト正教会の記事では毎回 Cardinal と表記されますが……)。

 

 (英語:コプト正教会 公式ウェブサイト)H.H. Pope Tawadros II Receives Cardinal Victor Fernandez, Envoy of the Pope of the Vatican, and Head of the Vatican’s Department of Doctrine and Faith – Coptic Orthodox Church

قداس… – Coptic Orthodox Church – الكنيسة القبطية الأرثوذكسية | Facebook

 

追記:
 バチカンニュース(英語版)でも記事が出たのでリンクしておきます。

 Fiducia supplicans: Fernández Visits Tawadros – Vatican News

 

追記2:
 ROME REPORTS も映像付きで記事を出しました。
 東西教会の融和(が進まない原因となりうる)ということで注目が高かった項目ということでしょうか。

 (英語)Vatican seeks to clear up misunderstandings with Coptic Church over same-sex blessings – Rome Reports

ROME REPORTS in English:
Vatican seeks to clear up misunderstandings with Coptic Church over same sex blessings – YouTube