信頼性は?ですが、欧州で10万人中のキリスト教の司祭(Priest)数はギリシャが一番多いとのこと(2018年10月)最下位はブルガリア……え?

 欧州で10万人中のキリスト教の司祭数はギリシャが一番多い約88人だということです。

※抜けている国もあります。

 

 (英語)Number of priests per 100,000 people • Jo Di

Jo Di 🏳️‍🌈さんのツイート: "Παράγουμε περισσότερους παπάδες από όσους μπορούμε να καταναλώσουμε! https://t.co/4qOOKlUTNI"

 

 参照データが、Catholic-Hierarchy、Wikipedia(ウィキペディア)、OrthodoxWiki、スウェーデン国教会の公式サイト、となっているので、これらのサイトのデータをつぎはぎしたものだと思われます(ざっと見た限り、結構こういうせこいことをやっているニュース?サイトのようです)。

 

※なお、プロテスタントには司祭は存在しないという話を読んだ方も多いかと思いますが、欧州のルター派の多くの教会には司祭(Priest)が存在します(この Priest は司祭なのかという疑問がわいた方は、泥沼にはまってしまうので他のことを考えましょう)。

 

 それにしても、欧州で一番「無宗教」が多いとされるチェコ(18.9人)よりも、国民の四分の三がブルガリア正教会を含む東方正教会の信徒とされるブルガリア(12人)のほうが司祭が少ないというのは、そんなバカな……。これで教会が運営できるなら、ギリシャは司祭を七分の一に削減可能だということになりますが……。

 

シスマ2018:キリスト教/フランス正教主教会議【AEOF】がウクライナ問題を憂慮し解決を訴える声明(2018年10月)ロシア正教会の主教らは出席せず

【シスマ2018】東方正教会大分裂: ウクライナへの独立正教会設置を巡るコンスタンティノープルの全地総主教庁とロシア正教会モスクワ総主教庁の対立とそれに端を発した出来事及びその他のシスマ的な出来事の記事一覧など

 

 2018年10月16日、キリスト教/東方正教会のフランス正教主教会議【AEOF】がウクライナ問題を憂慮し解決を訴える声明を出したようです。ロシア正教会の主教らは出席せず。

 

 (英語)Statement by the assembly of the French Orthodox Bishops on the Ukrainian issue ⋆ Orthodoxie.com

 (英語:ルーマニア正教会通信)Statement by the assembly of the French Orthodox Bishops on the Ukrainian issue – Basilica.ro

 

 そして、このフランス正教主教会議【AEOF】の議長は、ロシア正教会による“フィラレート聖下”及び“マカリー座下”へのAnathemaを全地総主教庁が一方的に撤回することを発表したフランス府主教エマニュエル座下(His Eminence Metropolitan Emmanuel of France)であり、座下自信のみによる決定ではもちろんないにせよ、座下の発表により問題が発生しているのに「ウクライナ問題の解決」「正教会の統一」「独立正教会関係の協働の必要性」を求める声明を出すなど実にまあ神経が太いことです。ロシア正教会にさらにケンカをふっかけているのか、それとも脅していればロシアは屈服すると思っているのかよくわかりませんが……。

 なお、管轄権が確定していない東方正教会の信徒が少数派の各国などに正教主教会議は設置されていますが、コンスタンティノープルの全地総主教庁の主教が議長となるため、ロシア正教会はユーカリスティック・コミュニオン解除前から参加しないことを決定しています。
 コミュニオン解除により、ますます参加の可能性がなくなりました。

 これらの正教主教会議のウェブサイトからいつロシア正教会やロシア正教会の主教らの名前が消えるかというのが気になるポイントではありますが、このフランス正教主教会議【AEOF】の公式サイトでは年内に消すこともあるかもしれません。

 

キリスト教/コンスタンティノープルの全地総主教バルソロメオス聖下と、セルビア総主教イリネイ聖下が共同礼拝(2018年9月)

 すでに会談の件だけお伝えしましたが、2018年9月28日~9月30日の日程で、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)が、ギリシャ共和国マケドニア地方のテッサロニキを訪問しています。
 同教会のザグレブ=リュブリャナ府主教ポルフィリイェ座下(His Eminence Metropolitan Porfirije of Zagreb-Ljubljana)が同行。
 ネアポリス・スタウロポリス府主教バルナバス座下(His Eminence Metropolitan Barnabas of Neapolis and Stavroupolis)が出迎え。

 キリスト教/東方正教会首席/コンスタンティノープル=新ローマ大主教・全地総主教バルソロメオス聖下(バーソロミュー1世世界総主教バルトロマイ1世ヴァルソロメオス1世 : His All-Holiness Bartholomew, Archbishop of Constantinople-New Rome and Ecumenical Patriarch)と各地を訪問したほか、会談、第一次世界大戦戦死者の慰霊、共同礼拝などがおこなわれました。

 

Телевизија Храм:
Патријарх Иринеј: "Врло је важно да сачувамо јединство нас православних народа" – YouTube

 

Телевизија Храм:
Активности Патријарха Иринеја и Патријарха Вартоломеја у Солуну – YouTube

 

Телевизија Храм:
Патријарх Вартоломеј и Патријарх Иринеј на Зејтинлику посадили дрво маслине као симбол мира – YouTube

 

 (英語:セルビア正教会総主教庁公式サイト)A Centenary Anniversary of the End of the First World War Marked | Serbian Orthodox Church [Official web site]
 (英語:セルビア正教会総主教庁公式サイト)Patriarchal Liturgy in honor of the hundredth anniversary of the breakthrough of the Thessalonica front | Serbian Orthodox Church [Official web site]

 (セルビア語:セルビア正教会モンテネグロ・プリモルスカ府主教庁公式サイト)Патријарх Иринеј и Патријарх Вартоломеј у Солуну служили Свету архијерејску литургију | Православна Митрополија црногорско-приморска (Званични сајт)

 (英語:ルーマニア正教会通信)Ecumenical Patriarch Bartholomew, Serbian Patriarch Irinej plant olive tree in Thessaloniki to send message of peace – Basilica.ro

 

シスマ2018:キリスト教/コンスタンティノープルの全地総主教バルソロメオス聖下が、セルビア総主教イリネイ聖下と会談(2018年9月)共同礼拝も予定の模様

【シスマ2018~】 ウクライナへの独立正教会設置を巡るコンスタンティノープルの全地総主教庁とロシア正教会モスクワ総主教庁の対立とそれに端を発した出来事の記事一覧

 

 2018年9月29日、キリスト教/東方正教会首席/コンスタンティノープル=新ローマ大主教・全地総主教バルソロメオス聖下(バーソロミュー1世世界総主教バルトロマイ1世ヴァルソロメオス1世 : His All-Holiness Bartholomew, Archbishop of Constantinople-New Rome and Ecumenical Patriarch)は、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)と会談したようです。

 

 (英語:コンスタンティノープル全地総主教庁 世界教会協議会代表部 公式サイト)Meeting of the Ecumenical Patriarch with the Patriarch of Serbia – Ecumenical Patriarchate Permanent Delegation to the World Council of Churches

 

 上記サイトによりますと、バルソロメオス聖下は、第一次世界大戦終了100周年式典のため、ギリシャ共和国を訪問しているようです。よって、同地をイリネイ聖下も同目的で訪問しているのでしょう。
 会談では、東方正教会の問題が話されたようですが、詳細は不明。
 ネアポリス・スタウロポリス府主教バルナバス座下(His Eminence Metropolitan Barnabas of Neapolis and Stavroupolis)が同席したようです。

 翌9月30日には共同礼拝も予定されている模様。

 

 現在の東方正教会の問題(シスマ)がどこまで波及するか不明ですが……。

 マケドニア共和国(マケドニア旧ユーゴスラビア共和国 : FYROM)はセルビア共和国の管轄権内であり、正教オフリド大主教庁が設置されています。国家当局が支持するマケドニア正教会-オフリド大主教庁【MOC-OA】はそれと対立し、正教オフリド大主教庁へは国家による弾圧がおこなわれました。マケドニア正教会-オフリド大主教庁は、現在ブルガリア正教会の協力を得て、教会法上合法な地位を目指しています。
 一方、バルソロメオス聖下「マケドニアやその派生の名称を含む教会名は一切認めない」としています。
 9月30日には、マケドニア共和国で「マケドニア政府とギリシャ政府の合意に基づいて欧州連合【EU】・北大西洋条約機構【NATO】加盟を支持するか?」という内容の国名変更(北マケドニア共和国?)を問う国民投票が実施されます。
 この時期に、バルソロメオス聖下がマケドニア地方を訪問するというのは、教会政治的な意味合いが感じられます。
 仮に国名が変更され、欧州連合や北大西洋条約機構への加盟がかないそうな状況でも、聖下が「教会名にマケドニアを含むことは認められない」と発言すれば、ギリシャ(の政権側)、マケドニア、ブルガリアの政治家らの反発は避けられないかと思われます。西側諸国からも批判が出るでしょう。
 一方、独立正教会設置を認めれば、セルビア正教会はロシア正教会と同じ対応をとるでしょう。東方正教会の分裂が進むことは避けられません。
 しかも、ウクライナでの一連の経緯を受けて、この件は名称だけの問題となっており、仮にマケドニアで誰かがマケドニアという名称と関係がないが信徒や政治家たちが納得する名称を思いついてしまえば独立正教会設置を承認するしかないということになるでしょう。

 

 なお、今回同席したネアポリス・スタウロポリス府主教バルナバス座下ですが、同教区は全地総主教庁の管轄権にありながらギリシャ正教会に管理が預けられているいうややこしい扱いをされているもののひとつです(結構あります)。
 バルソロメオス聖下は、これらの教区の長たちを、キリスト教/東方正教会/ギリシャ正教会首座/アテネ・全ギリシャ大主教イエロニモス2世座下(His Beatitude Hieronymos II, Archbishop of Athens and All Greece and Primate of the Autocephalous Orthodox Church of Greece)へはなんの承認も得ずに招集したりしたことで、同座下より批判を受けたことがあり、全地総主教庁とギリシャ正教会で認識に差があることが指摘されています。
 ここもまたシスマが波及する可能性がある場所です。

 

追記:
 それにしても、今回9月末にやや唐突に(と思える)バルソロメオス聖下とイリネイ聖下の会談は、8月末のモスクワ総主教キリル聖下とバルソロメオス聖下の会談後、コンスタンティノープルとロシアの関係は断絶するしかない方向へ向かったことを思い出させます。

 

関連:
 キリスト教/コンスタンティノープルの全地総主教バルソロメオス聖下と、セルビア総主教イリネイ聖下が共同礼拝(2018年9月)

 

キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下のコンスタンティノープル全地総主教庁訪問始まる。全地総主教バルソロメオス聖下と主にウクライナの問題について会談予定(2018年8月)

2018年~ ウクライナへの独立正教会設置を巡るコンスタンティノープルの全地総主教庁とロシア正教会モスクワ総主教庁の対立関連の記事一覧

 

 2018年8月31日、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)は、トルコ共和国イスタンブールの全地総主教庁【コンスタンティノープル全地総主教庁】を訪問しました。
 空港では、全地総主教庁のサッシマ府主教ゲンナディオス座下(His Eminence Metropolitan Gennadios of Sassima)らが出迎えたようです。
 全地総主教庁では、さらにスミルナ府主教バルソロメオス座下(His Eminence Metropolitan Bartholomew of Smyrna)らが出迎え。

 かねてより、モスクワ総主教庁と全地総主教庁の間で問題となっている、主にウクライナの件について、キリスト教/東方正教会首席/コンスタンティノープル=新ローマ大主教・全地総主教バルソロメオス聖下(バーソロミュー1世世界総主教バルトロマイ1世ヴァルソロメオス1世 : His All-Holiness Bartholomew, Archbishop of Constantinople-New Rome and Ecumenical Patriarch)との間で会談がおこなわれます。

 ロシア正教会より、モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))が同行している模様。

 会談には、そのイラリオン座下と、全地総主教庁側からフランス府主教エマニュエル座下(His Eminence Metropolitan Emmanuel of France)が同席。

 

russianchurch(ロシア正教会モスクワ総主教庁公式チャンネル):
Состоялась встреча Предстоятелей Константинопольской и Русской Православных Церквей – YouTube

 

 (ギリシャ語)Κωνσταντινούπολη: Σε εξέλιξη η πιο σημαντική συνάντηση των Πατριαρχών Κωνσταντινουπόλεως και Μόσχας – ΟΡΘΟΔΟΞΙΑ INFO

Orthodoxia.Info – Άφιξη του Πατριάρχη Ρωσίας στην…

 

Телевизија Храм:
Сусрет васељенског патријарха Г. Вартоломеја и московског патријарха и целе Русије Г.Кирила – YouTube

 

 (英語:コンスタンティノープル全地総主教庁公式サイト)
His Beatitude Patriarch Kirill of Moscow at the Phanar – News Release – The Ecumenical Patriarchate
 (英語:コンスタンティノープル全地総主教庁 世界教会協議会代表部 公式サイト)His Beatitude Patriarch Kirill of Moscow at the Phanar – Ecumenical Patriarchate Permanent Delegation to the World Council of Churches

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Primates of Church of Constantinople and Russian Orthodox Church have begun their meeting | The Russian Orthodox Church
 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Fraternal meeting of Primates of Church of Constantinople and Russian Orthodox Church | The Russian Orthodox Church

 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Началась встреча Предстоятелей Константинопольской и Русской Православных Церквей / Новости / Патриархия.ru
 (ロシア語:ロシア正教会モスクワ総主教庁公式サイト)Святейший Патриарх Кирилл: Это был разговор Предстоятелей, сознающих ответственность за состояние Вселенского Православия / Новости / Патриархия.ru

 (ウクライナ語:ウクライナ正教会公式サイト)Patriarch Kirill discusses results of the meeting with Ecumenical Patriarch Bartholomew: "The conversation was very proper" – Українська Православна Церква
 (ウクライナ語:ウクライナ正教会公式サイト)Святіший Патріарх Кирил розповів про результати зустрічі з Константинопольським Патріархом Варфоломієм: «Бесіда була дуже правильною» – Українська Православна Церква

 (英語:ルーマニア正教会通信)Patriarch of Moscow arrives at the Phanar – Basilica.ro
 (英語:ルーマニア正教会通信)Best pictures from the meeting of Russian Patriarch Kirill and Ecumenical Patriarch Bartolomeu – Basilica.ro
 (英語:ルーマニア正教会通信)Ecumenical Patriarchate issues communique following Patriarch Kirill's visit to Constantinople – Basilica.ro

Basilica.ro (EN)さんのツイート: "Patriarch of Moscow arrives at the Phanar: https://t.co/Scm8Ekjlza… "

 

 (英語)The meeting between the primates of the Constantinople and the Russian Churches is taking place / OrthoChristian.Com

 

 ウクライナのポロシェンコ大統領をはじめとする政治家たちの「独立正教会をウクライナに」という要望と、大昔からの全地総主教庁とロシア正教会モスクワ総主教庁の対立が混ぜ合わさり、メディアを見る限りでは、着地点は見出しがたい状況に思えますが……。

 

追記:
 会談終了後、キリル総主教聖下はインタビューに答えています。
 バルソロメオス聖下との同意がなければ、詳細を語るつもりはないとのことです。

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Patriarch Kirill: It was a talk of Primates aware of their responsibility for the state of Universal Orthodoxy | The Russian Orthodox Church

会談後の、キリル総主教聖下へのインタビュー/
russianchurch(ロシア正教会モスクワ総主教庁公式チャンネル):
После встречи с Патриархом Константинопольским Патриарх Кирилл ответил на вопросы журналистов – YouTube

 

 イラリオン府主教座下の記者会見。

 (英語:ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局公式サイト)Metropolitan Hilarion of Volokolamsk: It was a talk from heart to heart | The Russian Orthodox Church

 ウクライナ系メディアが伝えている内容について、両総主教と、同席した座下自身とフランス府主教エマニュエル座下しか会談の内容を知らないはずなのに、彼らはいったいどこから聞いたのか内容自体に疑問を呈しています。

 一方、エマニュエル座下の発言を報道したギリシャ系メディアの内容については、内容を否定していません。

 また、今回の会談でなにが合意されていようとも、両教会の正式な決定はそれぞれの聖シノドでおこなわれるものである、とも指摘しています。

 

続報:
 キリスト教/コンスタンティノープルの全地総主教庁が、ウクライナの独立正教会設置に向けてキエフにおける総主教代理を二名任命。ロシア正教会系のウクライナ正教会は激しく反発(2018年9月)
 キリスト教/コンスタンティノープルの全地総主教庁がウクライナへの独立正教会設置のために総主教代理を任命したことについて、ロシア正教会聖シノドは「(バルソロメオス総主教は)事実上は一度も持ったことのない指揮権があると勝手な解釈をしている」「このような『反・教会法的行為』の全責任は彼個人とその支持者たちにある」と宣言(2018年9月)