キリスト教/セルビア正教会下の正教オフリド大主教庁が、オフリド大主教庁設立1000周年を祝う(2018年9月)

 2018年9月末、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会下で自治的な権限を持つ正教オフリド大主教庁は、オフリド大主教庁の設立1000周年を祝ったようです。

 これは、東ローマ皇帝バシレイオス2世が、第一次ブルガリア帝国のイヴァン・ヴラディスラフに勝利し、第一次ブルガリア帝国が崩壊した年(1018年)を成立年としているようです。

※実際のオフリド大主教庁の設置については翌年【1019年】としていることが多いようです。また、正教オフリド大主教庁自体がこのオフリド大主教庁から続いているというわけではありません。

 式典には、正教オフリド大主教庁首座/オフリド大主教ヨヴァン6世座下(His Beatitude Archbishop Jovan VI of Ohrid)のほか、セルビア正教会を中心に聖職者らが臨席したようです。

 

Телевизија Храм:
Прослављен јубилеј 1000 година од оснивања Православне Охридске Архиепископије – YouTube

 

Телевизија Храм:
Беседа Митрополита Амфилохија поводом јубилеја 1000 година од оснивања Охридске Архиепископије – YouTube

 

Телевизија Храм:
Беседа Архиепископа Јована поводом прославе 1000 година од оснивања Охридске Архиепископије – YouTube

 

※見出しが「100th」となっていますが、1000周年を祝っています。
 (英語:セルビア正教会公式サイト)100th Anniversary of the founding of the Ohrid Archdiocese | Serbian Orthodox Church [Official web site]

 (マケドニア語:正教オフリド大主教庁公式サイト)Православна Охридска Архиепископија » Вести | Православната Охридска Архиепископија го прослави јубилејот: 1000 години од основањето на Охридската Архиепископија

 (セルビア語:モンテネグロ・プリモルスカ府主教庁公式サイト)Православна Охридска Архиепископија » Вести | Православната Охридска Архиепископија го прослави јубилејот: 1000 години од основањето на Охридската Архиепископија
 (セルビア語:モンテネグロ・プリモルスカ府主教庁公式サイト)У Битољу литургијски прослављен јубилеј 1000 година Архиепископије охридске (видео) | Православна Митрополија црногорско-приморска (Званични сајт)

 

 ヨヴァン6世座下のほかの臨席者/

 正教オフリド大主教庁:
 ポロク・クマノヴォ主教ヨアキム座下(His Grace Bishop Joakim of Polog and Kumanovo)、
 ブレガニツァ主教マルコ座下(Hig Grace Bishop Marko of Bregalnica)、
 ストビ主教ダヴィッド座下(His Grace Bishop David of Stobi)、

 セルビア正教会:
 モンテネグロ・プリモルスカ府主教アンフィロヒイェ座下(His Eminence Metropolitan Amfilohije of Montenegro and the Littoral)、
 ヴラニェ主教パホミイェ座下(His Grace Bishop Pahomije of Vranje)、
 モハチ主教イシヒイェ座下(His Grace Bishop Isihije of Mohač, vicar of the diocese of Bačka)、
 ドゥクリャ主教メトディイェ座下(His Grace Vicar Bishop Metodije of Dioclea)、
 ラシュカ・プリズレン主教テオドシイェ座下(His Grace Bishop Teodosije of Raška and Prizren)、
 クルシェヴァツ主教ダヴィド座下(His Grace Bishop David of Kruševac)、

 ポーランド正教会:
 ルブリン・ヘウム大主教アベル座下(His Eminence Archbishop Abel of Lublin and Chełm)、

 チェコ・スロバキア正教会:
 シュムペルク主教イザヤシュ座下(His Grace Bishop IsaiaIzaiáš】 of Šumperk)、

 そして、代理の人物がアルバニア正教会の首座/ティラナ・ドゥラス大主教アナスタシオス座下(His Beatitude Archbishop Anastasios of Tirana and Durres, Primate of Albania)から送られてきたようです。

 

キリスト教/数年前のチェコ・スロバキア正教会の“騒動”時にプラハ大主教からひきずりおろされた同教会のベロウン大主教ヤヒム座下が、ウクライナ府主教オヌフリー座下を支持する(超短い)メッセージ(2018年9月)

2018年~ ウクライナへの独立正教会設置を巡るコンスタンティノープルの全地総主教庁とロシア正教会モスクワ総主教庁の対立関連の記事一覧

 

 キリスト教/コンスタンティノープルの全地総主教庁が、ウクライナの独立正教会設置に向けてキエフにおける総主教代理を二名任命し、ロシア正教会系のウクライナ正教会は激しく反発した件について、チェコ・スロバキア正教会のプラハ大主教に着座しながらも、主に全地総主教庁やチェコ共和国の役所などによってその地位を覆され、現在はベロウン大主教となっているヤヒム座下(His Grace Archbishop Jachým of Beroun)が、ウクライナ正教会の首座/キエフ・全ウクライナ府主教オヌフリー座下(His Beatitude Metropolitan Onufriy of Kiev and All Ukraine)を支持する超短いメッセージを Facebook に投稿しています。

 

Укрепи, Боже, во всех испытаниях… – Arcibiskup Jáchym | Facebook

 

 なお、ベロウン大主教というのは教区を持たない名義だけのもので、(彼の後任というか正統に選出された)プラハ大主教の手伝いをやるという扱いです(実際にやっているのかはわかりません)。

 数年前のチェコ・スロバキア正教会の騒動については、結局こちらではよくわからないことも多いので、詳細な説明はできませんが……。
 簡単にいいますと、まずチェコ・スロバキア正教会首座のクリシュトフ座下に女性関係のスキャンダルが複数発生し辞任(本人は疑惑は否定し、教会の団結を守るための辞任と主張。今も存命)。
 ブルノ・オロモウツ主教シメオン大主教座下(Archbishop Simeon of Brno and Olomouc : 少なくともこの時点では大主教は個人称号)が首座代行になります。
 ロシア正教会のバックアップを受けた一派が、シメオン首座代行を解任し、ヤヒム座下のプラハ大主教への選出と、教会全体の首座にチェコ・スロバキア府主教ラスティスラフ座下(プレショフ大主教 : His Beatitude Metropolitan Rastislav, Archbishop of Prešov, Primate of the Orthodox Church of the Czech Lands and Slovakia)を選出します。
 一方、シメオン座下は自身の解任を無効と宣言、コンスタンティノープルの全地総主教庁がこれをバックアップし、コンスタンティノープルの全地総主教庁とロシア正教会によるお決まりの対決パターンに入ります。
 また、シメオン座下は、相手陣営の聖職者による教会財産の横領疑惑を主張し泥沼化。
 このあたりで、ロシア正教会モスクワ総主教庁渉外局長ヴォロコラムスク府主教イラリオン座下(ヒラリオン府主教 : His Eminence Metropolitan Hilarion of Volokolamsk, chairman of the Moscow Patriarchate’s Department for External Church Relations (DECR))が、ラスティスラフ座下の選出は有効とし、「そもそもほかに人がいない」、という論陣をはっていました。
 他の独立正教会では、アンティオキア総主教庁がラスティスラフ座下を支持(状況がよくわからないままロシア正教会からの要請に従ったものとみられています)、ポーランド正教会も支持、ルーマニア正教会が事実上支持、他の教会はお茶を濁しますが、ヤヒム座下やラスティスラフ座下を避けるような動きはありました。
 そして結局、ラスティスラフ座下は全地総主教庁に地位を認められ(なんでかはわかりません)、ローマ教皇フランシスコ聖下と会見したりと今となれば順風満帆
 全地総主教庁に首座代行と認められ、ヤヒム座下やラスティスラフ座下と対立していたシメオン大主教座下は、ラスティスラフ座下が承認されたことに対して失意の日々ではあるでしょうが、今もまだ教区の長ではある、と思います(最新の情報をどこで確認すればいいのかわからないのがチェコ・スロバキア正教会の恐ろしいところ)。

 要するにヤヒム座下だけひきずりおろされた、そういうことなのですが、今もまだ親ロシア派のようです。
 年齢的なことからすれば、待っていればやがては地位がまた来るかもしれませんが……。

 

キリスト教/チェコ・スロバキア正教会首座/ラスティスラフ府主教座下が、ローマ教皇庁キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿座下と会見(2018年8月)

 2018年8月20日、キリスト教/東方正教会/チェコ・スロバキア正教会の首座/チェコ・スロバキア府主教ラスティスラフ座下(プレショフ大主教 : His Beatitude Metropolitan Rastislav, Archbishop of Prešov, Primate of the Orthodox Church of the Czech Lands and Slovakia)は、キリスト教/ローマ・カトリック教会のローマ教皇聖座/ローマ教皇庁キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿座下(His Eminence Kurt Cardinal Koch, President of the Pontifical Council for Promoting Christian Unity)らと会見しました。

 チェコ・スロバキア正教会側から、ミハロウツェ・コシツェ大主教ユライ座下(His Eminence Archbishop Juraj of Michalovce and Košice)が同席したようです。

 

 (スロバキア語:スロバキア正教会公式サイト)Metropolita Rastislav sa stretol s kardinálom Kurtom Kochom – Oficiálna stránka – Pravoslávnej cirkvi na Slovensku

Metropolita Rastislav sa stretol s… – Pravoslávna cirkev na Slovensku | Facebook

 

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、キリスト教/チェコ・スロバキア正教会府主教ラスティスラフ座下と会見(2018年5月)

 2018年5月11日、キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇聖座およびバチカン市国の絶対君主/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、キリスト教/東方正教会/チェコ・スロバキア正教会の首座/チェコ・スロバキア府主教ラスティスラフ座下(プレショフ大主教 : His Beatitude Metropolitan Rastislav, Archbishop of Prešov, Primate of the Orthodox Church of the Czech Lands and Slovakia)と会見しました。

 

 (英語)Pope and head of Czech and Slovak Orthodox Church speak ecumenism in first meeting | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Pope and head of Czech and Slovak Orthodox Church speak ecumenism in first meeting – YouTube

 

 チェコ・スロバキア正教会ラスティスラウ府主教のバチカン訪問 – バチカン放送局

 (英語:ルーマニア正教会通信)Pope meets primate of Orthodox Church in Czech, Slovac Republics – Basilica.ro
 (ルーマニア語:ルーマニア正教会通信)Mitropolitul Rastislav al Cehiei și Slovaciei s-a întâlnit cu Papa Francisc – Basilica.ro

 

Basilica.roさんのツイート: "Preafericitul Părinte Rastislav a spus că în drumul nostru prin această lume putem fi încercaţi de sentimente de frică din moment ce creştinismul şi-a pierdut poziţia privilegiată şi sigură în multe ţări ale lumii. https://t.co/EzQYh0amT7"

 

ROME REPORTSさんのツイート: "Pope and head of Czech and Slovak Orthodox Church speak ecumenism in first meeting https://t.co/R74kIJwg3L"

ROME REPORTS – Pope and head of Czech and Slovak Orthodox… | Facebook

 

キリスト教/チェコ・スロバキア府主教ラスティスラフ座下が、5月11日にキリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下を初訪問する予定とのこと(2018年5月)

 2018年5月11日に、キリスト教/東方正教会/チェコ・スロバキア正教会の首座/チェコ・スロバキア府主教ラスティスラフ座下(プレショフ大主教 : His Beatitude Metropolitan Rastislav, Archbishop of Prešov, Primate of the Orthodox Church of the Czech Lands and Slovakia)が、キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇聖座およびバチカン市国の絶対君主/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)を初訪問する予定とのことです。
 ローマ教皇庁キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿座下(His Eminence Kurt Cardinal Koch, President of the Pontifical Council for Promoting Christian Unity)とも会見予定。

 

 (英語:ルーマニア正教会通信)Orthodox Metropolitan Rastislav to Visit Pope for 1st Time on May 11 – Basilica.ro

 

 チェコ・スロバキア正教会は、チェコ・スロバキア府主教を務めていたクリシュトフ座下の“スキャンダル”が出たあたりからなんだかよくわからなくなっており、ラスティスラフ座下はいろいろあったすえに東方正教会全体からチェコ・スロバキア正教会の首座として認められたようですが、正直、同教会内部はいまだに落ち着いていないように思います(両国では少数派ゆえか、事態をはっきりとまとめてくれる人も見当たりません)。
 現状、同教会の公式サイトがどれかわからず、アクセスできなくなっているサイトも多く、それどころか本当に(チェコ・スロバキア正教会全体の)公式サイトがあるのかどうかすらわかりません(登録団体(?)としてはチェコとスロバキアで別というややこしさもあります)。もっとも有力と思われるウェブサイトは過去にラスティスラフ座下への批判を繰り返しており、今はラスティスラフ座下を無視しています

 

 しかし、今回、ローマ・カトリック教会が、ローマ教皇とラスティスラフ座下の会見を決定したということは、カトリック側は事態は落ち着いたと判断したとも思えます。

 

続報:
 キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、キリスト教/チェコ・スロバキア正教会府主教ラスティスラフ座下と会見(2018年5月)