キリスト教/“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“アンドリー主教”「『 UOC-KP が(もう)存在しない』というのは、『ドンバスにロシア兵がいない』というのと同じ」(2019年8月)

 前文だけ読んで吹き出したのでリンクだけしておきます。 UOC-KP の“アンドリー主教”(ヴァシルキウカ主教アンドリー座下 : His Grace Bishop Andriy of Vasylkivka)の手による記事のようですが、内容は大したことない、というか何回も出ているような内容です

 なお、 UOC-KP は、 OCU から離脱したとたんに OCU に弾圧を受けはじめ、 OCU に弾圧されていた( OCU 時代に弾圧していた)モスクワ総主教庁系ウクライナ正教会と同じような弾圧批判を始めたことでツッコミを受けていました。

 

 (ウクライナ語: UOC-KP 公式サイト)Єпископ Васильківський Андрій: Томос, – що ми отримали, і якою ціною – Українська Православна Церква Київський Патріархат

 

キリスト教/“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”が同庁の“主教協議会”を開催(2019年7月)「コンスタンティノープルのトモスの目的は UOC-KP をつぶすことであり、モスクワはこれを喜んでいる」

 2019年7月27日、“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”(キーウ・全ルーシ=ウクライナ総主教フィラレート聖下 : His Holiness Patriarch Filaret of Kyiv and All Rus’-Ukraine)は、 UOC-KP の主教協議会を開催、七項目からなる文章を発表しました。

 ものすごくざっくり書きますと、

  1. コンスタンティノープルのトモスの目的は UOC-KP をつぶすことであり、モスクワはこれを喜んでいる
  2. コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】は UOC-KP をつぶそうとしている。
  3. 我々は OCU による UOC-KP の聖堂や修道院の占領を非難する。
  4. ウクライナ文化省の UOC-KP に対する措置は違法。
  5. ウクライナ文化省は東方正教会を壊そうとしている
  6. ゼレンスキー大統領に対し、ウクライナ文化省の違法介入行為を停止させるよう求める。
  7. 人権団体や知識人、コサックと全市民に対し、ウクライナ人の真の精神的守護者である UOC-KP をつぶそうとする行為を防ぐよう求める。

 ……ということで、ついにコンスタンティノープル&モスクワ結託論のようなものが出されるにいたりました。
 いや、良かったですね。モスクワとコンスタンティノープルのシスマなどなかった!

 

 そんなどうでもいい話はともかくとして、今回の出席者は、フィラレート総主教を含めて五人のようです。
 他の四方は、

  • ヨアサフ府主教”(ベルゴロド・オボヤンスキー府主教ヨアサフ座下 : His Eminence Metropolitan Ioasaf of Belgorod and Oboyansky)
  • イッリャ主教”(ハルキウ・ボホドヒウ主教イッリャ座下 : His Grace Bishop Illya of Kharkiv and Bohodukhiv)
  • ペトロ主教”(ヴァルイスキー主教ペトロ座下 : His Grace Bishop Petro of Valuysky)
  • アンドリー主教”(ヴァシルキウカ主教アンドリー座下 : His Grace Bishop Andriy of Vasylkivka)

 教区名からすると、ロシア連邦及びウクライナ国内の聖職者に思えます。
 主教全員ではないような……モルドバの方が見当たらない?

 

 (ウクライナ語: UOC-KP 公式サイト)Відбулося засідання Архієрейського Собору Української Православної Церкви Київського Патріархату – Українська Православна Церква Київський Патріархат

УПЦ КП – Відбулося засідання Архієрейського Собору… | Facebook

 

キリスト教/コンスタンティノープル系のウクライナ正教会【OCU】に合流していた“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”が、独自に招集した会合で OCU 成立時の会合やコンスタンティノープルのトモスを拒否し UOC-KP の再興(?)を宣言(2019年6月)

 2019年6月20日、キリスト教/東方正教会/コンスタンティノープルが独立正教会として認めた“ウクライナ正教会【OCU】”に合流し“名誉総主教”と(ウクライナ国内では)称されていた“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”は独自に会合を招集、 OCU 成立のために催された昨年【2018年】12月の会合及び今年【2019年】1月にコンスタンティノープルから授与された独立正教会として認めるトモスを否定し、 UOC-KP の再興(?)を宣言した模様です。

 会合に集まった主教以上の聖職者は、(今のところの報道を見る限りでは)ウクライナ国外(ロシアとモルドバの教区)の計三人のみであり、実質的な影響がどの程度あるかはわかりませんが(そもそもコンスタンティノープルは OCU に対しウクライナ国外の管轄権を認めていないので、この三人が現在どこの何に属していることになっている聖職者なのかすらさっぱりわかりません)、声明では教会の財産(預金・聖堂・修道院など)について触れられており、 UOC-KP 側がこれらを確保している、または確保していなくても取り戻せるのであれば、影響が出ないわけにもいかないでしょう。
 ただ、 OCU の支持者が、モスクワ総主教庁系ウクライナ正教会の聖堂などを強制的に接収している現状では、ただの無法行為が増えるだけかもしれません。

 また、建物があっても聖職者はどうするのかという問題については、大量に叙聖すれば済む話ですので、たいしたことではないでしょう。

 

 あと、フィラレート総主教が、ポロシェンコ(前)大統領について「彼は選挙目当てだった」と批判したという情報もあります。

 

ТСН Live:
Брифінг Філарета за підсумками «собору» – YouTube

 

追記:
 会合の決定内容に関する下記記事(ロシアの正教会系メディア)によれば、新しく二人の主教を選出した模様。

 (英語)Results of Philaret’s council: unification council and tomos rejected, KP is restored, 2 new bishops elected, claims jurisdiction over monastery where Epiphany Dumenko serves / OrthoChristian.Com

 

追記2:
 同じくロシア系の正教会系メディアですが、今のところ英語でツッコミを含めて記事を出しているのがほかに見当たらないのでリンクしておきます。
 注目は、フィラレート総主教の「ウクライナには今、三つの正教会がある。モスクワ総主教庁系ウクライナ正教会、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会、そして“ウクライナ正教会キエフ総主教庁”」というコメント。

 (英語)Filaret at “Local Council of UOC KP”: We will ordain a lot of new hierarchs – UOJ – the Union of Orthodox Journalists
 (英語)Filaret: At the “Local Council” we revoked our renunciation of UOC KP – UOJ – the Union of Orthodox Journalists
 (英語)Filaret: There are now three Churches in Ukraine: UOC, OCU and UOC KP – UOJ – the Union of Orthodox Journalists
 (英語)Resolution of the "Local Council" of UOC KP published on the Net – UOJ – the Union of Orthodox Journalists

 

追記3:
 ギリシャの正教会系メディア Romfea.gr の記事。
 もはやギリシャ系の正教会は、コンスタンティノープル系ウクライナ正教会【OCU】が崩れれば権威失墜なので、運命共同体と化しています。 OCU が教会法を無視して“モンテネグロ正教会”の“司祭”をコンスタンティノープルのエマニュエル府主教とともに礼拝させたことを注意すらしない状況なのは唖然とするばかりで、どちらが主なのか……。
 この有様では、東方正教会は今年崩壊するだろうと思いますが、崩壊したらどうなるかというと、別にたいして変わらない状況があるだけ(今までよりやる気の数段階ない教会と称する集団が政治的・経済的利権を維持するだけ)になるのが見えているので、がんばって維持する必要も感じないのだろうなあと、意地悪にいえばそうなります。

 (ギリシャ語)Το ''Πατριαρχείο'' του Κιέβου κατήργησε τον Τόμο και δεν αναγνωρίζει τον Επιφάνιο
 (英語)The “Patriarchate” of Kiev has annulled the Tomos and does not recognize Epiphanius – Romfea News

Romfea.newsさんのツイート: ""The Tomos granted by #Constantinople to the Autonomous #Church of #Ukraine does not comply with the Statute of other Autocephalous Churches and makes the Church of Ukraine dependent on the #Patriarchate of Constantinople" #romfeanews https://t.co/CEVMG4krXV"

 

追記4:
 フィラレート総主教が、エピファニー府主教は UOC-KP の主教(故人?)の“隠し子”と発言するなど、個人攻撃(というかヤケクソの八つ当たりというか、それ以下というか)を強めています(なお、フィラレート総主教にも子供と孫がいるという疑惑というか事実というかがあるみたいですが、興味ないです)。
 こういうことになると思ってましたよ。フィラレート総主教がどういう人間か知っている人たちは、ムチャクチャになると予測済みですよ。

 

関連:
 キリスト教/コンスタンティノープル系のウクライナ正教会【OCU】首座“エピファニー府主教”が、 OCU を否定した“フィラレート総主教”の OCU での役割を剥奪するも「これまでの功績があるからこれからも主教」(2019年6月)
 キリスト教/“ウクライナ正教会キエフ総主教庁【UOC-KP】”の“フィラレート総主教”が、ロシア系メディアのインタビューに答える(2019年7月)
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